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『鍼灸甲乙経』 その1

学校の先輩から『鍼灸甲乙経』をブログに揚げてくれないかといわれたので、実験的に揚げてみたいと思います。
『鍼灸甲乙経』本文は人民衛生出版社の『鍼灸甲乙経校注』をつかわせていただき、書き下し文は東洋学術出版社の『黄帝内経素問』および『黄帝内経霊枢』を参考にしていきます。

まず初めに『鍼灸甲乙経』についてです。

そもそも『鍼灸甲乙経』は晋の皇甫 謐(こうほ ひつ)によって書かれたとされ、『素問』、『霊枢』、『明堂孔穴針灸治要』という三書を、理解しやすいようにそれぞれから同じ内容の部分を切り貼りして書かれています。

ここで『明堂孔穴針灸治要』(以下、『明堂』と略します)という本が出てきましたが、おそらくなじみのないものだと思います。
この本は簡単に言うと古代の経穴辞典です。
現在では残念ながら亡んでしまっていますが、唐の楊上善が『明堂』に注釈を付した『黄帝内経明堂』という本の序文と巻一が奇跡的に仁和寺に残っていて、この『黄帝内経明堂』や、他の本を参考にすることで、『明堂』がどういう風に書かれていたかをつかむことができます。その為、諸先生方が『明堂』の復元をされていたりします。

さて、話しを戻します。
この本は何が良いかというと、『素問』や『霊枢』を読んでもらうと分かるのですが、篇の順番は関連項目が近くにあるのではなく、かなりバラバラに配置されています。初めから一篇一篇読んでいっても、議論があっちいったり、こっちいったりで、頭を切り替えるのが難しいのです。

そうすると、『素問』や『霊枢』の関連項目ごとにならべなおせれたらなぁ~という思いが出てきます。この思いは誰もが思うようで、古代の人もそう思ったんでしょう。皇甫 謐が『素問』と『霊枢』を関連項目ごとに切り貼りして、理解しやすいようにしてくれました。
また、『素問』と『霊枢』では経穴に関する記述があまりありません。そこでさらに経穴の辞典である『明堂』を組み込むことによって、この一冊で治療の理論や方法、具体的な取穴による治し方までを網羅しているという素晴らしい本ができあがりました。

同じような試みは『黄帝内経明堂』を書いた楊上善も行なっています。『黄帝内経太素』という本です。この本は『素問』と『霊枢』のみを切り貼りして作られたもので、これもまた仁和寺にのみ残されています。
ただ、この『太素』は『鍼灸甲乙経』のように全文が完全に残っているわけでなく、三十巻ある中で二十四巻分しか残っていません。それに残っている巻でも文の途中が欠けていたりして、全ての内容を知ることはできないのです。

このように、『素問』と『霊枢』の内容を知りたいと思うならば、『鍼灸甲乙経』を読むことによって理解がしやすくなるのではないかと思いました。
さて、『鍼灸甲乙経』に注目したのはいいのですが、いかんせん日本語に訳されていないという大きな問題が…。

『素問』と『霊枢』からできてるんだったら、既に訳されているものを参考にして理解していけばいいだろうと思い、『鍼灸甲乙経』の原文をなんとか見つけようと、よく行く古書屋さんを訪ねてみても見つけることができませんでした。そんなある日、奇跡的に本屋さんで人民衛生出版社さんの『鍼灸甲乙経』を発見することができ、こうして『鍼灸甲乙経』の内容を書き下し文にする日々が始まりまったというわけです。

そうして6月の初めぐらいでしょうか。身体の調子が悪くなって中断してしまい、結局10月まで何もせずに放置という状態…。最近、ちょっとずつはじめていき、この調子だと一週間後には巻ノ四が全て終了しそうです。

まぁそんな感じでやっています。試しに【巻ノ一『精神五蔵 第一』】を揚げようかと思ったのですが、かなり長いのでやめます。その代わり、そんなに長くなく、『鍼灸甲乙経』の特徴がでている【巻ノ一『五藏六府陰陽表裏 第三』】にしたいと思います。

これだけでかなり長くなってしましましたね(^_^;)
実際に揚げるのは明日にしたいと思います。
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『鍼灸甲乙経』 その2

さて、五藏六府陰陽表理論です。
その1で書いたとおり、『鍼灸甲乙経』は『素問』と『霊枢』から成り立っています。その文章がどこから出たものかも示しておきます。なお、その部分は原文にはありません。

長くなるので、書き下し文っぽいもののみで、日本語訳っぽいものは書きません。


『霊枢』 本輸編 第二より
 肺は大腸に合す。大腸は伝道の府なり。心は小腸に合す。小腸は受盛の府なり。
肺は大腸に合す。大腸は伝道の府なり。肝は膽に合す。膽は中精の府なり。
脾は胃に合す。胃は五穀の府なり。腎は膀胱に合す。膀胱は津液の府なり。
少陰は腎に属して肺に上連す。故に両臓を将(ひき)いる。
三焦は中瀆の府なり。水道はこれより出づ。膀胱に属す。これ孤の府なり。
これ、六府の合する所の者なり。

『素問』 五臓別論篇 第十一より
 素問曰く、夫れ脳・髄・骨・脈・膽・女子胞のこの六者は地氣の生ずる所なり。
皆、陰を蔵して地を象る。故に蔵して瀉らさず。名付けて奇恒の府と曰う。
胃・大腸・小腸・三焦・膀胱のこの五者は、天氣の生ずる所なり。
その氣は天を象る。故に瀉して蔵せず。これ、五臓の濁氣を稟く。名づけて伝化の府と曰う。
これ久しく留むること能たわずして、輸瀉する者なり。魂門もまた五臓の使と為す。
水穀久しく蔵を得ず。五蔵は精神を蔵して瀉さず。故に満ちて實すること能たわず。
六府は物を伝化して蔵せず。故に實して満ちること能たわず。
水穀口より入れば、則ち實して腸虚す。食下れば、則ち腸實して胃虚す。
故に實して満たず、満ちて實せずなり。
氣口、何を以て獨り五蔵の主と為すや。
胃は水穀の海にして六府の大源なり。

注釈
 肝と膽は合と為す。故に足の厥陰と少陰は表裏と為す。
脾と胃は合と為す。故に足の太陰と陽明は表裏と為す。
腎と膀胱は合と為す。故に足の少陰と太陽は表裏と為す。
肺と大腸は合と為す。故に手の太陽と陽明は表裏と為す。

『霊枢』 師伝篇 第二十九より
 五蔵は肺、これが蓋なり。巨肩陥咽を候い、外を見る。
心、これを主と為し、缺盆これが道たり。[骨舌]骨(かつこつ)餘り有るを以て、内の[骨曷][骨于](かつう)を候う。
肝、これ将たることを主ると為し、これをして外を候がわしむ。堅固を知らんと欲っせば、目の大小を視よ。
脾、衛たることを主り、これをして糧を迎えしむ。唇舌の好悪を視るを以て、吉凶を知る。
腎は外たることを主り、これをして遠くを聴かしむ。耳の好悪を視るを以て、その性を知る。
六府は胃、これが海なり。廣骸・大頸・脹満なるは、五穀及ち容る。
鼻隧、長きを以て大腸を候う。
唇厚く人中長きは、以て小腸を候う。
目下の裏大なるは、その膽及ち横たう。
鼻孔、外に在るは、膀胱が漏泄す。
鼻中の中央起くるは、三焦及ち約す。
これ六府を候うゆえんなり。
上下三つながら等しきは、蔵安んじて且つ良し。


以上です。
一応、こんな感じです。この篇はまだましですが、他の篇はこれよりも長いので、ブログで掲載するのは無理があるような気がします。

こうみてもらうと、『鍼灸甲乙経』は『素問』と『霊枢』を切り貼りして作られているのがよく分かると思います。
たまに注釈部分が入ることもあり、それは『素問』・『霊枢』には無い部分です。
皇甫 謐の注釈なのか、関係ない人の注釈なのかは分かりませんが…。

このような調子で、『鍼灸甲乙経』は書かれていきます。
巻ノ一……身体の概論について。
巻ノ二……十二経脈・十二経筋・十二経別・奇経八脈の流注について。
巻ノ三……経穴の位置とドーゼについて。
巻ノ四……脈及び脈診について

…というように、巻毎に書かれていることが違っていて参照しやすいようにもなっています。
学校の図書室などにあれば、一度は読んでみても良いかと思います。

『鍼灸甲乙経』 巻ノ一 精神五臓 第一

今回もアップのテストになります。
僕が実際に書いているものを挙げてみます。

字が小さく、しかも汚いので読みにくいかと思います。
せめてもう少し拡大できればいいのですが。

構成としては、文章の前に書いているのが、『素問』・『霊枢』のどこから抜粋しているのか、
その下の数字は石田先生の『素問』、『霊枢』の該当ページです。
書き忘れているときもあるようですけど(^_^;)

精神五臓 第一 その1

精神五臓 第一 その2

精神五臓 第一 その3

精神五臓 第一 その4

『鍼灸甲乙経』 巻ノ五まで終了!

ようやく『鍼灸甲乙経』の書き下し文っぽいものを巻ノ五まで終えることができました!
六月で巻ノ四の初めの方で止まり、10月から再開したので約1カ月で2つの巻を終えたということになります。

とりあえず巻ノ五までやろうと思っていたので、ひと段落ついてほっと一息です♪
巻ノ五の内容は鍼の種類や刺し方等、鍼を用いることにつてのものだったので、かなり楽しく写させてもらいました。特に古代九鍼や刺し方についてはいろいろ試してみたいです。

そして巻ノ六以降で感違いしてたとことが一つ。
巻ノ六以降は『明堂』からの引用部分となるので、『素問』・『霊枢』からの引用は全くないと思っていこんでいました。

実際にはそうではなく、『素問』・『霊枢』での病状の説明から入り、その病気がどの経穴で効くかが書かれているようです。巻毎に似たような病気の事に関して書いてあるとは思いますが…。

配穴について勉強しようとおもうならばむしろこれからが本番のような気もしますが、とりあえず明日は『鍼灸甲乙経』を写すのはやめようと思います。

それから以前試しにアップした『鍼灸甲乙経』巻ノ一のやつですが、文字がつぶれてしまっているので読めないですよね。アップしてすぐに気が付いていたんですが、スルーしてました(^_^;)
これはもう少し大きく書いていくか、ワードとかに再度打ち直した方がよさそうですが、それをすると時間がかかりそうなのであまりやりたくないです。

画像処理ソフトで処理してもなんとかならなさそうなんで、ブログでアップするのはやめとこうと思います。

ただ書き下し文を行なった時に、注釈がついているものとかを完全に無視して本文だけ写していったので、それを付加したものとかを作った方がいいかもしれないと思っています。
もしその作業を本格的にやりはじめたら何かいいようにできるように考えときます。
プロフィール

kouitsu

Author:kouitsu
新米鍼灸師です。
元々違う分野を勉強していましたが、ある時身体の調子をくずしてしまい、その過程で東洋医学に興味を持ちました。

はじめてこのブログへこられた方はこちらをお読みください。

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