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論子午流注法その1

ではこれから「論子午流注法(ろんしごるちゅうほう)」についてみていこうと思います。
「論子午流注法」は『鍼灸大成』に載っているもののひとつで、「子午流注を論じる」という意味です。

「論子午流注法」
子午流注とは剛柔の相配、陰陽の相合、気血の循環、時穴の開闔を謂うなり。何を以って子午とこれ言う。

曰わく、子時一刻は乃ち一陽これが生ず。午時一刻に至り、乃ち一陰これが生ず。
故に子午を以てこれを分かち、中を得るなり。
流とは往なり。注とは住なり。天干に十有り、経に十二有り。
甲は胆、乙は肝、丙は小腸、丁は心、戊は胃、己は脾、庚は大腸、辛は肺、壬は膀胱、癸は腎、余りの両経は三焦、包絡なり。
三焦は乃ち陽気の父なり。包絡は乃ち陰血の母なり、此の二経は壬癸に寄ると雖えども、亦た十干に分派す。
経の中毎に井、滎、兪、経、合有りて以て金、水、木、火、土を配す。
是の故に、陰井は木にして陽井は金、陰滎は火にして陽滎は水、陰兪は土にして陽兪は木、陰経は金にて陽経は火、陰合は水にて陽合は土。
経中に返本還元有りとは、乃ち十二経の出入之門なり。
陽経に原有り、兪穴と遇(あ)いて并せてこれを過ぎる。
陰経に原無く、以って兪穴がこれに代わる。
是れを以って、甲は丘墟に出で、乙は太衝これに例す。
又按ずるに『千金』云う、六陰経も亦た原穴有り。乙は中都、丁は通里、己は公孫、辛は列缺、癸は水泉、包絡は内関が是れなり。
故に陽日は気先づ行りて、血後に随うなり。陰日は血先づ行りて、気後に随うなり。
時を得ればこれ開と為し、時を失すればこれ闔と為す。


とりあえずここまでみていきます。
気になった所だけをピックアップしていきますね。

≪子時一刻は乃ち一陽これが生ず。午時一刻に至り、乃ち一陰これが生ず。故に子午を以てこれを分かち、中を得るなり。≫
子は一陽来復と言われます。それは八卦の地雷復― ―
                                ― ―
                                ― ―
                                ― ―
                                ― ―
                                ―――
で旧歴11月の子月に配当されているからです。
だからここで「乃ち一陽これが生ず。」となっています。

また、午の八卦は天風姤                ―――
                                ―――
                                ―――
                                ―――
                                ―――
                                ― ―
で旧暦五月の午月に配当されています。
だからここで「乃ち一陰これが生ず。」となっています。

その為、子午によって分けるということは陰陽を分けているのと同義となるわけですね。


≪天干に十有り、経に十二有り。甲は胆、乙は肝、丙は小腸、丁は心、戊は胃、己は脾、庚は大腸、辛は肺、壬は膀胱、癸は腎、余りの両経は三焦、包絡なり。三焦は乃ち陽気の父なり。包絡は乃ち陰血の母なり、此の二経は壬癸に寄ると雖えども、亦た十干に分派す。≫
これは「徐氏子午流注逐日按時定穴歌」での分類の時にもありましたね。経の十干による配当です。
ここで三焦と包絡(心包)の二経についても言及があります。
三焦は陽気の父、包絡は乃ち陰血の母であり、この二経は壬癸に属すといっても十干それぞれにも配当されているとのこと。


≪経中に返本還元有りとは、乃ち十二経の出入之門なり。≫
返本還元とは、原穴と兪穴を同時に取ることです。
戊寅時に陥谷(胃経の兪木穴)と丘墟(胆経の原穴)
己丑時に太白(脾経の兪土穴)と太衝(肝経の原穴)
を取ったのも返本還元によるものだったということですね。


≪陽経に原有り、兪穴と遇(あ)い并せてこれを過ぎる。陰経に原無く、以って兪穴がこれに代わる。≫
陽経には原穴があるので兪穴と同時に取り、陰経には原穴がないので兪穴を取ります。


≪又按ずるに『千金』云う、六陰経も亦た原穴有り。乙は中都、丁は通里、己は公孫、辛は列缺、癸は水泉、包絡は内関が是れなり。≫
『千金方』には陰経の原穴は基本的に絡穴であるとしているようです。一部(肝の中都と腎の水泉)は郄穴のようですが。これらをそれぞれの兪穴の代わりに配当してみても良いかもしれません。


≪時を得ればこれ開と為し、時を失すればこれ闔と為す。≫
時間がくれば開らく経穴を「開」とし、その時間が終われば経穴が閉じてしまうので「闔」とします。「闔」とは閉じることを意味します。

ひとまずこれぐらいにしておきます。続きは次の記事で。
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kouitsu

Author:kouitsu
新米鍼灸師です。
元々違う分野を勉強していましたが、ある時身体の調子をくずしてしまい、その過程で東洋医学に興味を持ちました。

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