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流注開闔

では『鍼灸大成』の「流注開闔(るちゅうかいごう)」です。

「流注開闔」
人は毎日一身を六十六穴周流す。
毎時周流すること五穴。(六の原穴を除く。乃ち経の所を過ぎる)。
相生にて相合するを開と為し、則ち之を刺す。相剋は闔と為し、則ち刺せず。
陽で生ずれば陰で死に、陰で生ずれば陽で死す。
甲木の如きは午で死に、亥で生じる。乙木は亥で死に、午で生じる。
丙火は寅で生じ、酉で死す。丁火は酉で生じ、寅で死す。
戊土は寅で生じ、酉で死す。己土は酉で生じ、寅で死す。
庚金は巳で生じ、子で死す。辛金は子で生じ、巳で死す。
壬水は申で生じ、卯で死す。癸水は卯で生じ、申で死す。
凡そ値は我を生じ、我が生じ、及び相合するは乃ち気血旺の時に生ず。
故に虚実を辨じるべくして之を刺す。
我を剋し、我が剋し、及び闔閉時の穴は気血正に衰絶に直る。
気行るに非ずして未だ至らざれば則ち気の行りは已に過ぎ、誤まちて刺せば妄りに邪気を引きて真気を壊乱す。
実実虚虚は其の害小さきに非ず。


これは文章が短いので、ひとうひとつみていきす。


≪人は毎日一身を六十六穴周流す。毎時周流すること五穴。(六の原穴を除く。乃ち経の所を過ぎる)。≫
この六十六穴とは五行穴のことですね。陰経の五行穴×六経+(陽経の五行穴+原穴)×六経で六十六穴となります。
『難経』一難の栄衛が五十周するのと対応していると思います。
○榮衞は陽を行ること二十五度。陰を行ることも亦た二十五度にて一周と為すなり。故に五十度。


≪相生にて相合するを開と為し、則ちこれを刺す。相剋は闔と為し、則ち刺せず。≫
開穴しているときに刺し、闔穴しているときには刺さない。子午流注法の基本ですね。


≪陽で生ずれば陰で死に、陰で生ずれば陽で死す。甲木の如きは午で死に、亥で生じる。乙木は亥で死に、午で生じる。丙火は寅で生じ、酉で死す。丁火は酉で生じ、寅で死す。戊土は寅で生じ、酉で死す。己土は酉で生じ、寅で死す。庚金は巳で生じ、子で死す。辛金は子で生じ、巳で死す。壬水は申で生じ、卯で死す。癸水は卯で生じ、申で死す。≫
ここでは十干の死生について論じられています。この死生は四柱推命でもよく使われます。

≪凡そ値は我を生じ、我が生じ、及び相合するは乃ち気血旺の時に生ず。
故に虚実を辨じるべくして之を刺す。
我を剋し、我が剋し、及び闔閉時の穴は気血正に衰絶に直る。
気行るに非ずして未だ至らざれば則ち気の行りは已に過ぎ、誤まちて刺せば妄りに邪気を引きて真気を壊乱す。
実実虚虚は其の害小さきに非ず。≫
値は「(役目や順番に)あたる」という意味で、「我を生じ、我が生じ」とは五行相生、「我を剋し、我が剋し」は五行相剋のことですね。
相生や相合するときは気血が盛になり、相剋や闔閉時の穴は気血が無くなっているときになります。
その為、間違って刺してしまうと真気を傷つけてしまいうので、実を更に実しさせ、虚を更に虚させるので注意しなければなりません。
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素朴な疑問ですが

 今連載されている、一連の文章は、「運気論」に通ずるものがあるような気がします。「運気論」をご存知ですか?

 深く語れるほど使い込んではいませんが、1年次の経絡経穴の先生、また3年生の臨床実習の先生が「運気論」の使い手です。経絡治療の一流派です。

 季節の運気、例えば1月17日は冬の土用になりますが、この時の脈の状態などと季節の脈を考えながら、鍼を打つのですが、脾虚でも脈により、人それぞれ刺すツボがちがいます。また季節により、使ってはいけない経絡も出てきて、不思議な流派です。

 ここまでの連載を読んでいますと、運気論の元祖のように思えてきたのですよ。

その通りです。

コメントありがとうございます。
ご指摘の通りで、子午流注は運気論からきています。

運気論の出処は『素問』です。所謂「運気七篇」と呼ばれるところです。ここの部分は王冰という人の偽作と疑われているところなので、本来の『素問』には無かったとされています。
その内容は、陰陽と五行の関係をしっかり押さえ、しかもきちんと整理しなければ理解できない所なので、僕にもまだ良く分かっていません。

最近「内経気象学入門」という書籍が出てきましたが、そこに詳しくのっているかと思います。


しかし、運気論で治される方がいらっしゃるんですね。運気論の代表である子午流注でさえ、ほとんど使われていない方法ですから。

とある先生に子午流注について教えれもらったことがあるのですが、ここで書くには長すぎるので近い内にまとめたものをブログに挙げてみたいと思います。

子午流注と同じようなものに「亀霊八法」や「飛騰八法」というものがあります。これは奇経八脈に着目しているものですが、その先生のやり方を慮ると、おそらく『素問』からの理論が大きいものだと思われます。

一度「運気七篇」を勉強した方が良いかもしれません。
何か成果があったらここで紹介していきますね。
プロフィール

kouitsu

Author:kouitsu
新米鍼灸師です。
元々違う分野を勉強していましたが、ある時身体の調子をくずしてしまい、その過程で東洋医学に興味を持ちました。

はじめてこのブログへこられた方はこちらをお読みください。

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