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霊亀八法(れいきはちほう)

では、霊亀八法についてみていきます。

『鍼灸大成』には、霊亀八法の計算の仕方が載っています。

まずは「八法歌(はっぽうか)」
坎一は申脈を聯(つら)ね、
照海は坤の二五、
震三は外関に属し、
巽四は臨泣の数、
乾六は是れ公孫、
兌七は後谿の府、
艮八は内関に繋がり、
離九は列缺を主どる。
按ずるに、霊亀・飛騰図に二有り。人適従(せんじゅう)すること莫かれ。今、其の効に験ある者を取りて,之を録す爾(のみ)。

また、「八法交会八脈(はっぽうこうえはちみゃく)」
--------------------------------------------------------------------------
公孫二穴は父にて、衝 脈に通ず
                      心、胸、胃に合す。
内関二穴は母にて、陰維脈に通ず
--------------------------------------------------------------------------
後谿二穴は夫にて、督 脈に通ず
                      目の内眥、頚項、耳、肩膊、小腸、膀胱に合す。
申脈二穴は妻にて、陽蹻脈に通ず
--------------------------------------------------------------------------
臨泣二穴は男にて、帯 脈に通ず
                      目の鋭眥、耳後、頬、頚、肩に合す。
外関二穴は女にて、陽維脈に通ず
--------------------------------------------------------------------------
列缺二穴は主にて、任 脈に通ず
                      肺系、咽喉、胸膈に合す。
照海二穴は客にて、陰蹻脈に通ず
--------------------------------------------------------------------------

霊亀八法は奇経八脈の総穴による時間の開穴法なので、奇経について復習しなければなりません。こういう配当だったというのを思い出してくださいね。

次に計算の仕方です。
「八法逐日干支歌(はっぽうちくにちかんしうた)」
甲・己・辰・戌・丑・未は十、
乙・庚・申・酉は九を期と為し、
丁・壬・寅・卯は八の成数、
戊・癸・巳・午は七を相宜くし、
丙・辛・亥・子も亦た七の数、
逐日の支干は即ち知り得。

そして「八法臨時干支歌(はっぽうりんじかんしうた)」
甲・己・子・午は九を宜しく用い、
乙・庚・丑・未は八にて疑うこと無かれ、
丙・辛・寅・申は七を作る数、
丁・壬・卯・酉は六にて知ることに順い、
戊・癸・辰・戌は各おの五を有し、
巳・亥は単に四なるべく、共に斉し。
陽日は九で除き、陰は六で除き、零に及ばざる余りの穴を下推す。

其の法は甲・丙・戊・庚・壬の如きは陽日と為し、乙・丁・己・辛・癸は陰日と為す。
以って日時の干支は何の数を算計す。
陽日は九の数で除き、陰日は六の数で除く。
陽日多(まさ)に、或いは一九、二九、三九、四九。
陰日多(まさ)に、或いは二六、三六、四六、五六。
下に剰ること干の若く、掛数の日時を同配す。
何の卦を得れば、即ち何の穴の開を知る。
仮如(たとえ)ば、甲子日-戊辰時、日の上を以て甲は十数を得、子は七数を得る。
時の上を以って,戊は五の数を得、辰は五の数を得る。
共に二十七の数に成り、此の是れ陽日にて九を以て除りを去る。二九の一十八にて余有は九の数。離卦に合し、即ち列缺穴が開くなり。
仮如(たとえ)ば、乙丑日-壬午時、日の上を以て乙は九と為し、丑は十と為す。
時の上を以て壬は六と為し、午は九と為す。
共に三十四の数と成り、此の是れ陰日にて六を以て除りを去る、五六の三十の数にて零下は四の数。巽の四に合し、即ち臨泣穴が開くなり。
余りは此れ倣え。


これらの歌も大切で、「八法逐日干支歌」は日の十干十二支を数字に変換する方法、「八法臨時干支歌」は時間の十干十二支を変換する方法です。
それぞれを表にまとめてみると、、

霊亀八法による十干十二支の数字変換

となります。これで霊亀八法による開穴は求まります。

例題①として、甲子日の戊辰時をみていきましょう。

まず日の十干十二支である甲子を数字に変換していきます。
日の十干十二支なので、「八法逐日干支歌」をみます。
表をみると、甲は10で子は7なので、足し合わせると17になります。

次に時間の十干十二支である戊辰を数字に変化します。
時間の十干十二支なので、「八法臨時干支歌」をみます。
表をみると、戊は5で辰も5なので、足し合わせると10になります。

それぞれを足し合わせると17+10=27となります。

ここで、甲子の十干である「甲」は陽干なので、9・18・27・36・45の数字から引き算をします。
27は27と18の間にある数字なので、18から引くことになります。引いて求まる数が九宮数となります。

そると27-18=9となり、九宮数は九となります。
これを表で確認すると、九は離卦の任脈の列缺になるので、甲子日の戊辰時は列缺が開穴します。


次に例題②として乙丑日の壬午時をみていきます。

まず日の十干十二支である乙丑を数字に変換していきます。
日の十干十二支なので、「八法逐日干支歌」をみます。
表をみると、乙は9で丑は10なので、足し合わせると19になります。

次に時間の十干十二支である壬午を数字に変化します。
時間の十干十二支なので、「八法臨時干支歌」をみます。
表をみると、壬は6で午は9なので、足し合わせると15になります。

それぞれを足し合わせると19+15=34となります。

ここで、日の十干である乙丑の「乙」は陰干なので、6・12・24・30・36・42の数字から引き算をします。
34は36と30の間にある数字なので、30から引くことになります。引いて求まる数が九宮数となります。

すると34-30=4となり、九宮数は四となります。
これを表で確認すると、四は巽卦の帯脈の臨泣になるので、乙丑日の壬午時は足臨泣が開穴します。

このようにみていきます。
これをすべて計算してみました。
クリックしたら元の大きさにもどりますが、長いので四分割しています。

霊亀八法_1-1.jpg霊亀八法_2-1.jpg
霊亀八法_1-2.jpg霊亀八法_2-2.jpg

この表で多分間違いないです。変な計算間違いをしていなければですが。
表で干支の横の括弧つきの数字は変換した数字です。

表中で一番左は時間、次は足し合わせた数、九宮数、卦、八脈、総穴という順番になっています。
いくつか色つきになっているところがありますが、これは『鍼灸大成』のなかにある「推定六十甲子日時穴開図例」と比べて違うところです。
おそらく全て誤字だろうと思いますが、何か意味があるかもしれないのであえて一緒に載せておきました。

僕の持っている本による違いを「手持」、浅野周先生の『鍼灸大成』によるものを「浅野」、両方違っているものを「両方」としています。
赤色は違う部分、青色は違っている中で明らかに誤っていると思われるところ、橙色は同じ行の同じ数字なのにもかかわらず違っているところを表しています。

僕の持っている本では臨泣と照海の間違いが大変多いということが分かります。これらのほとんどは浅野周先生のものではなおっています。その為、これらは単に誤っているということがいえるでしょう。

また、戊午の日は写し間違えた為の誤りだと推察できます。これは丙午の日一致するので、ここと間違えたのでしょう。
単に自分の計算間違いということが判明しました。この部分はあっているので訂正しておきます。

こんな感じです。『鍼灸大成』で何回も確認したので多分大丈夫かと思います。しかし、『鍼灸大成』による例も何故か寅時から酉時までしかのっていないので、子時、丑時、戌時、亥時に誤りがあるかも知れませんがそのときはご容赦を。
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kouitsu

Author:kouitsu
新米鍼灸師です。
元々違う分野を勉強していましたが、ある時身体の調子をくずしてしまい、その過程で東洋医学に興味を持ちました。

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