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五行の性質 五行相乗と五行相侮と五行勝復

では今度は五行の異常な状態をみていきましょう。

五行相乗
五行相克」の度が過ぎた状態を「五行相乗(ごぎょうそうじょう)」といいます。
よく「相乗効果」という言葉を耳にしますが、この言葉はいい意味で使かわれることが多いですが、「五行相乗」はあまり良い状態とは言えません。「五行相乗」は起こる原因によって二通りあります。

「木乗土(もくじょうど)」
             ・「木」が過剰に「土」の栄養分をとると、「土」はやせてしまいます。
             ⇒木旺乗土(もくおうじょうど)
             ・「土」に栄養分があまりない状態で「木」が栄養分をとると、「土」はさらにやせてしまいます。
             ⇒土虚木乗(どきょもくじょう)

「土乗水(どじょうすい)」
             ・堤防が完全だと、「土」が完全に「水」をせき止めます。
             ⇒土旺乗水(どおうじょうもく)
             ・「水」が少量だと、「土」は完全に「水」をせき止めます。
             ⇒水虚土乗(すいきょどじょう)

「水乗火(すいじょうか)」
             ・「火」がどんなに燃えてても、それ以上の「水」を大量にかけると「火」は消えてしまいます。
             ⇒水旺乗火(すいおうじょうか)
             ・「火」があまり燃えていなければ、「水」が少なくても「火」は消えてしまいます。
             ⇒火虚水乗(かきょすいじょう)

「火乗金(かじょうごん)」
             ・「火」の温度を上げると、ほとんどの「金」は溶けてしまいます。
             ⇒火旺乗金(かおうじょうごん)
             ・融点の低い「金」は、「火」の温度をそれほどあげなくても溶けてしまいます。
             ⇒金虚火乗(ごんきょかじょう)

「金乗木(ごんじょうもく)」
             ・「金」が鋭ければ、太い幹の「木」も切り倒すことができます。
             ⇒金旺乗木(ごんおうじょうもく)
             ・幹が細い「木」なら、「金」で簡単に切り倒せます。
             ⇒木虚金乗(もっきょごんじょう)

このように、克される方の力が弱くなっていると、相剋過剰つまり相乗になってしまいます。
この場合、鍼灸で治そうとするとかなり難しい状態にあるといえると思います。
慢性病が治るのに時間がかかるのは、相乗関係にあるからだとも言えるからです。


五行相侮
また、克されていたものが逆に克してしまう関係を「五行相侮(ごぎょうそうぶ)」または「反克(はんこく)」と言います。
「五行相侮」には「五行相乗」と同じく、起こる原因によって二通りあります。

「木侮金(もくぶごん)」
             ・「木」の幹が太すぎると鋭い「金」でも切り倒すことができず、逆に傷めます。
             ⇒木盛侮金(もくせいぶきん)
             ・切れ味の悪い「金」だと、「木」を切り倒せず、さらに傷めます。
             ⇒金虚木侮(ごんきょもくぶ)

「金侮火(ごんぶか)」
             ・「金」の融点が高すぎると少々の「火」でも溶かすことができません。
             ⇒金旺侮火(ごんおうぶか)
             ・「火」の温度が低いと「金」を溶かせず、加工できません。
             ⇒火虚金侮(かきょごんぶ)

「火侮水(かぶすい)」
             ・「火」の勢いが強すぎると少しの「水」では消せず、逆に蒸発します。
             ⇒火盛侮水(かせいぶすい)
             ・「水」が少ないと「火」を消せず、すぐに蒸発します。
             ⇒水虚火侮(すいきょかぶ)

「水侮土(すいぶど)」
             ・「水」の勢いが激しすぎると「土」はせき止められず、逆に壊れます。
             ⇒水盛侮土(すいせいぶど)
             ・「土」が不完全だと「水」をせき止められず、壊れます。
             ⇒土虚水侮(どきょすいぶ)

「土侮木(どぶもく)」
             ・「土」に栄養分が多くありすぎると、「木」は逆に腐ります。
             ⇒土盛侮木(どせいぶもく)
             ・「木」が小さいと「土」をあまり必要とせず、あまり養分を吸収しません。
             ⇒木虚土侮(もくきょどぶ)

このように、克す側の五行の力が弱まってしまい、克すことさえできなくなってしまうので、返って抑えられてしまう状態です。


勝復
このように、「五行相乗」「五行相侮」のような異常状態になると身体では病が生じてしまいます。
ある五行が強まったり、弱まったりしないように「五行相克」や「五行相生」が繰り返され、平衡の関係にしようとします。このような関係を「勝復(しょうふく)」といいます。

例えば木乗土によって、「木行」が「土行」に勝った場合、「金行」が「木行」を抑えたり、「土行」の「母」である「火行」が「土行」を補ない、正常な範囲にさせます。
陰陽論での「陰陽並行」と同じことが五行でも起きているということです。


その他の性質
この記事を書くために調べなおしていたら、中医学の本でその他の五行異常について書かれていたので、軽く紹介しておきます。まだよく分かっていないところなので、誤った解釈をしているかもしれませんが。

「反生(はんせい)」(「逆五行(ぎゃくごぎょう)」)
・「金行」は「水行」を滋養する(金生水)と同時に「水行」も「金行」を養生させることができます。
このように、子が母を養うこともできるということです。

「母病及子(ぼびょうきゅうし)」
・「母の病が子に及(およ)ぶ」という意味で、五行相克の時の『難経』五十三難に、「七伝」だけでなく、「母病及子」にあたるであろう「間臓」についても書かれていました。「五行相剋」のときには関係のない条文だったので省略してたんですが。
その条文は、
間臓なる者は、其の生じる所に傳うるなり。(略)假令(たと)えば、心の病脾に傳うれば、脾は肺に傳え、肺は腎に傳え、腎は肝に傳え、肝は心に傳う。是れ、母子相傳え竟(おわ)りて復た始まること環の端が無きが如し。故に生(い)くと言うなり。
というものです。
つまり、病が「五行相生」」で伝わる場合もあるということです。

「子病及母(しびょうきゅうぼ)」
・「子の病が母に及(およ)ぶ」という意味です。「母病及子」とは逆で、子の病がその母に伝わるということです。

「同気相長(どうきそうちょう)」
・同じ五行のものを生みだす関係です。「五行配当」における同じ五行に属すものを生じさせることです。
例えば東方は風を生み、風は木を生み、木は酸を生み、酸は肝を生み、肝は筋を生み、…というように、同じ五行のものを生みだすということです。

「過則自傷(かそくじしょう)」
・これは「同気相長」が相生的意味合いだったのに対し、相剋的に働くことです。
例えば怒は肝を傷(やぶ)る、風は筋を傷る、酸は筋を傷る、…というように、同じ五行のものを傷つける(=克す)ということです。

さて、これで陰陽と五行についての性質は終わりました。
次はこれら陰陽や五行がどのように数字や十干十二支(六十干支)とつながっているかをみていきたいと思います。
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kouitsu

Author:kouitsu
新米鍼灸師です。
元々違う分野を勉強していましたが、ある時身体の調子をくずしてしまい、その過程で東洋医学に興味を持ちました。

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