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心臓の毛って?

「心臓に毛が生える」って言葉がありますが、これってどういうことなんでしょうね。

この心臓に毛があるっていうのは実は鍼灸の古典からきてるんではないかなぁと思っています。

『難経』四十二難には五藏六府のことについてかかれていますが、
そのなかに
心は重さ十二兩。中に七孔三毛有り。精汁三合を盛り、神を蔵するを主る。
という条文があります。

つまり、心臓には七つの孔(あな)と三つの毛が生えているということになります。

また、岡本一抱『霊枢経絡臓腑詳解』の心臓の蔵象のところに、
或説に曰く、上智の人は心に七孔三毛。中智の人には心に五窮二毛。下智の人には心に三窮一毛。常人には二窮有りて毛無し。愚人は一窮。下愚の人は一竅有れども甚だ小なり(難經圖註)。
或る人問う心の孔竅何の為に然や。答えて曰く、天真の氣を導引し、神氣此より發して明を為す。其の竅上に向かいて透竅無し。此れを心竅と云う。或は痰、或は七情其の心窮を閉じるときは則ち視聽言動皆妄行す。譬えば日月の光明雲雨これを敝(おお)うときは則ち萬物盡ごとく暗きが如し。
とあります。

難經圖註(校正圖註八十一難經のことで明の張世賢による『難経』の注釈書。)からの抜粋は四十二難の注釈によるものです。たまたま僕が持っていたものなので、すぐに確認できました。
孔(あな)と竅(あな)は漢字が違っていますが、同じ意味ととっていいんでしょうかね?

これによると、
分類
上智の人
中智の人
下智の人
常人
愚人


ということになります。
こういうのをみてみると、せめて窮が2つあってほしいと思うものです。

何故竅があいているかというと、この竅(心竅)に天真の気を引っ張り込むことによって天真の気を神気に変換し、精神活動を活発にさせているということみたいです。
心竅が痰などで塞がってしまうと神気が出なくなってしまい、幻聴や幻覚、言動が安定しないといった症状がでるということらしいです。
毛については何も書かれていないような…。

具体的にどのように竅や毛が生えているかは図には描かれていないので分かりませんでしたが、心の活動が弱まるということは、心竅になにかつまっていないかというのを疑ってみるのも東医的な発想ともいえるんではないかぁと思います。
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ホントだ毛が生えてる!?

鍼灸重宝記で確認したら、心臓にやっぱり三つ毛が生えている?ただし重宝記では、腎の系(つりを)、かんのつりを、脾のつりを(原文表記のまま)と糸のような表現になっていますが、絵がありまして、毛が生えているような絵になっています。(指摘されるまで気が付かなかった)

 重宝記での心をちょっと引用しておきます。(以下鍼灸重宝記)
「心の蔵は重さ十二両、背の第五椎に附。祖かたち尖円にして、いまだひらかざる蓮華のごとし、半は肺の八葉の間へいり、肺管の下隔膜の上に居て蔵中に常に血を生じ、精汁を盛ること三合、神をやどし、中に七つの孔竅あって、天真気をみちびき上、舌に通じ四の系(つり)ありて四蔵に通ず、君主の官にして神明を出し、衆理をそなへ万事に応ず、諸蔵みな心神の命旨を受くる」

ちょっと先になりますが、携帯で鍼灸重宝記の心の絵を撮ります。そして僕のブログではります。

東洋医学概論の先生に教えよう(ニヤ)話のネタになります。

なんと心臓に毛が生えていると古典にあったとは、驚きです。古典ですと「毛」ですが重宝記では「つりを」と毛と糸では違うからなあ。重宝記では「つりを」で他の臓器と連絡しているような書き方ですね。もっとも「つりを」を「毛」と解釈してもいいような。「を」と「毛」似てますからね。写し間違いかもしれません。

Re: ホントだ毛が生えてる!?

コメントありがとうございます。

『鍼灸重宝記』の文は『霊枢臓腑経絡紹詳』にもほぼ同じものが載っています。
たぶん『霊枢』あたりの文を抜粋しているのでしょう。

おそらく、「系」に関しては「毛」と関係ないと思います。

『霊枢』経脈篇には、
心、手の少陰の脉は心中に起り、出でて心系に属し、膈に下り、小腸を絡う。
という記載があります。

岡本一抱は『霊枢臓腑経絡紹詳』のなかでこの文に注釈をつけて「心系」のところには、
心系は心のつりいとなり。心系五有り。其の心中より直(すぐ、ただち)に升る所の一系は、上に肺の两大葉(ふたつのおおば)の間に入り、上(かみ)にしては肺管と成り、息氣の道とす。下(しも)にしては心中に入り心系となる。
即ち呼吸出入の造化(ぞうか)、その根心に發する者知りぬべしなり。
又た、一系は心中に発し、曲折して後背(しりえせなか)に向かい、脊骨(せきこつ)に相い並びて下脊髄(しもせきずい)(脊の骨中のものを云う)を貫き、十四椎の間に至りて腎と通じて、腎系と成る。此れ即ち心腎火水升降の通系(かよいいと)なり。
又、二系は心に發し、曲折して下(しも)に降り、脾に通じ、肝に通じ、脾肝の系と成る。
然るときは則ち、五系は皆心の系。心の系は即ち諸臓の系なり。
然るゆえんの者は、心は君主の官。諸臓この命を受く。
是れを以って諸系みな心に入り、心は諸臓の系に通ず。
此こにいわゆる心系は、心中より直に肺葉に上り入る者を指すなり。

とあります。これによると系(つりいと)とは連絡口という感じですね。
だから「つりを」は「つり糸」の書き間違いというのは正しいと思います。

連絡口ですから誰でもないとこ困るので、上智の人が三毛持っているというようにはならないと思いますし、「系」は五系あると書かれていることからも違う概念だと思います。
実際に竅と毛が描かれている心臓の図があればいいんですけどね。
プロフィール

kouitsu

Author:kouitsu
新米鍼灸師です。
元々違う分野を勉強していましたが、ある時身体の調子をくずしてしまい、その過程で東洋医学に興味を持ちました。

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