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『鍼灸甲乙経』

今回は『鍼灸甲乙経(しんきゅうこういつきょう)』です。

これに関しては以前も書きましたが、もう一度簡単に書いていきたいと思います。
『鍼灸甲乙経』は晋の皇甫 謐(こうほ ひつ)によって書かれたとされ、『素問』、『霊枢』、『明堂孔穴針灸治要(めいどうこうけつしんきゅうちよう)』という三書を、理解しやすいようにそれぞれから同じ内容の部分を切り貼りして書かれています。

ここで『明堂孔穴針灸治要』という書が出てきましたが、この書は簡単に言うと古代の経穴辞典です。現在では残念ながら亡んでしまっているので、『鍼灸甲乙経』は『黄帝内経明堂』の復元するのに有益な資料のひとつになっています。

さて、『鍼灸甲乙経』は十二巻本が伝わっていて、巻毎に特徴があります。
巻ノ一 東洋医学的な生理学
巻ノ二 経脈・経別・経筋の流注と病証、奇経八脈、標本、根結、骨度、脈度
巻ノ三 経穴
巻ノ四 人迎寸口脈診、脈状、病の脈、三部九候脈診
巻ノ五 禁忌、九鍼、九変、十二節、五刺、五邪、びょう刺、鍼道
巻ノ六から巻ノ十二 病のなり方と配穴

という感じです。巻ノ二の奇経八脈に関しては一部『難経』からの抜粋があります。
巻ノ六以降は病について書かれています。
ここからは症状に応じて配穴が書かれている場合もあります。

この構成を見て分かる通り、巻ノ一で生理学、巻ノ二で経絡、巻ノ三で経穴、巻ノ四で脈診、巻ノ五で鍼の刺し方と心構え、巻ノ六以降は病気と臨床についてなので、鍼を刺す前に重要な事項から学んでいけるという教科書的な構成になっています。

そして巻ノ三での経穴に関しては、現在では亡んでいる『黄帝内経明堂』からの抜粋になります。
中国では宋以前と以後では鍼灸のやり方がかなり違っていて、宋以後の経穴に関しては『銅人兪穴鍼灸図経』からの引用が主となっているので、古代の経穴の解釈と宋以後の経穴の解釈が違っているものもあると思います。
そういう意味でも『鍼灸甲乙経』を読むことは重要だと思います。
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kouitsu

Author:kouitsu
新米鍼灸師です。
元々違う分野を勉強していましたが、ある時身体の調子をくずしてしまい、その過程で東洋医学に興味を持ちました。

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