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『千金方』について

今回は、『千金方(せんきんほう)』です。

『千金方』は唐の孫思邈(そんしばく)によって書かれたものです。
孫思邈は孫真人(そんしんじん)とも呼ばれ、人々から大変敬られていました。

さて、『千金方』は『千金要方(せんきんようほう)』(全三十巻)と『千金翼方(せんきんよくほう)』(全三十巻)の2種があります。
内容は大部分が漢方の処方で、最後の方に脈診と鍼灸のことが書かれています。
『千金要方』では、二十九巻と三十巻、千金翼方では二十六巻、二十七巻、二十八巻に鍼灸について書かれています。

『千金要方』が書かれたのが 652年 655- 658年の間と考えられ、10/11/9訂正 『千金翼方』が書かれたのが682年です。この差30年。
つまり『千金翼方』とは、『千金要方』を書いた後、孫思邈が30年の臨床の間に補完すべきことを書かいた書となっています。
『千金翼方』だけを読むのではなく、『千金要方』も読むことでさらに理解が増す、ということが言えると思います。


さて、唐代は古代鍼灸の流れが最高潮に達した時代で、これ以後は衰退してしまいました。
『黄帝内経太素(こうていだいけいたいそ)』と『黄帝内経明堂(こうていだいけいめいどう)』を書いた楊上善(ようじょうぜん)、現伝の『素問』のルーツを書いた王冰(おうひょう)、『外台秘要(げだいひよう)』を書いた王(おうとう)そして今回の『千金要方(せんきんようほう)』と『千金翼方(せんきんよくほう)』を書いた孫思邈(そんしばく)。
すべて唐代の人物であり、かなり重要な書を残してくれています。

その為、唐代の書を読むことは古代の鍼灸を知る事になると思います。
特に『千金方』は、以前記事を書いたように、陰経の源穴と兪穴は別になっています。

現代とは違う言葉の使い方や配当は他にもいろいろあるかもしれません。
そういう意味合いでも『千金方』はかなり重要な書であるといえると思います。
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ちょっと気になった点を指摘します。

>『千金方』は『備急千金要方(びきゅうせんきんようほう)』(全三十巻)と『千金翼方(せんきんよくほう)』(全三十巻)の2種があります。
『千金方』は范世英と孫思邈が書いた同名異書があります。しかし、范世英の撰する『千金方』は佚伝しました。
孫思邈が撰した『千金方』(全三十巻)があり、宋改以降は『備急千金要方(びきゅうせんきんようほう)』(全三十巻)と称します。また、孫思邈が撰したと仮託されている『千金翼方(せんきんよくほう)』(全三十巻)があります。

>『千金要方』が書かれたのが652年
『千金要方』が書かれたのは655- 658年と考えられている。

ありがとうございます。

瑞祥さん、始めまして。
そしてコメントありがとうございます。

>『千金方』は范世英と孫思邈が書いた同名異書があります。しかし、范世英の撰する『千金方』は佚伝しました。
そうなのですか!?『千金方』は范世英(”はんよえい”と読むのでしょうか?)も書かれていたのですね。
軽く調べてみると、
『新唐書』芸文志に
范世英、千金方三巻。
孫思邈、千金方三十巻。
両書とも載っていました。こういうのはちゃんと目録を見てた方が良いということですね。
しかし同名異書があるというのは、文献を探る上でややこしいことになりそうです。

>孫思邈が撰した『千金方』(全三十巻)があり、宋改以降は『備急千金要方(びきゅうせんきんようほう)』(全三十巻)と称します。
宋改を経てるか経てないかで書名が変わってしまっているんですね。勉強になります。こういうことは他の文献でもありそうですね。

>>『千金要方』が書かれたのが652年
>『千金要方』が書かれたのは655- 658年と考えられている。
ここの年号に関しては、教科書執筆委員会の東洋医学概論などいろいろなところから調べたのをそのまま載せています。私は専門家ではないので調べることにも限界があります。何かおかしいところがあればまた指摘いただければうれしいです。

今回、かなり勉強になりました。ご指摘いただいた箇所は訂正させていただきます。ありがとうございました。また何かあればコメントくださるとありがたいです。

No title

もうちょっとだけ
>『千金方』は『千金要方(せんきんようほう)』(全三十巻)と『千金翼方(せんきんよくほう)』(全三十巻)の2種があります。

『千金翼方(せんきんよくほう)』(全三十巻)は、千金方とされ混合されたことは無いはずです。過去の引用でもすべて千金翼方とされていますよ。

中国人は四文字熟語が好きなので、『千金要方」とか『外台秘要』とか勝手に書き換えますが、『千金方』または『備急千金要方』、『外台秘要方』が正しいですから、中国の本を読んで引き摺られないされたほうがいいですよ。

Re: No title

再度コメントありがとうございます。
遅くなってすみません。

>>『千金方』は『千金要方(せんきんようほう)』(全三十巻)と『千金翼方(せんきんよくほう)』(全三十巻)の2種があります。

>『千金翼方(せんきんよくほう)』(全三十巻)は、千金方とされ混合されたことは無いはずです。過去の引用でもすべて千金翼方とされていますよ。

どこかのブログかホームページで『千金方』は『千金要方』と『千金翼方』の総称であるとの言葉を受けてこのように書きました。ですが誤解を受ける表現でもありますし、これ自体が誤っているかもしれないので訂正をしておきます。

>中国の本を読んで引き摺られないされたほうがいいですよ。
分かりました。書名については中国表記を心がけていきたいと思います。
プロフィール

kouitsu

Author:kouitsu
新米鍼灸師です。
元々違う分野を勉強していましたが、ある時身体の調子をくずしてしまい、その過程で東洋医学に興味を持ちました。

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