スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

五音と十二律

今回は、音に関することです。

東洋哲学では音に関する事も五行に分けれるとしています。
五行色体表ではいわちゆる「五音」というものです。

五音とは、
五行
五音
西洋の音階

です。
宮はド、商はレ、角はミ、徴はソ、羽はラに相当するみたいです。

また、音に関しては十二律(じゅうにりつ)と呼ばれるものもあります。
十二律とは、
十二支
十二律
呂律
西洋の音階
黄鐘こうしょう
大呂だいりょ
太簇たいそう
夾鐘きょうしょう
姑洗こせん
仲呂ちゅうりょ
ファ
蕤賓ずいひん
林鐘りんしょう
夷則いそく
南呂なんりょ
無射ぶえき
應鐘おうしょう

です。
呂律とは、十二律を陰陽に分けた時、陽律を律とし、陰律を呂としたときの区別です。
律は六つあるので六律(りくりつ)、呂も六つあるので六呂(りくりょ)とも呼ばれます。
つまり、
       ― 陽律:六律(黄鐘、太簇、姑洗、蕤賓、夷則、無射)
十二律―|
       ― 陰律:六呂(大呂、夾鐘、仲呂、林鐘、南呂、応鐘)

となります。
何故、このようなものができたのかというと、音を奏でる時の音階からできたのだと思われます。
小学校でリコーダーを吹いたことがあると思いますが、そのときに指を抑える場所によって音が変わってきたと思います。
まさに十二律とはそのことで、西洋のドレミにも対応しています。
これは数学的な処理によって求められています。
『史記』律書によると、

子は一分。(1)
丑は三分の二。(2/3)
寅は九分の八。(8/9)
卯は二十七分の十六。(16/27)
辰は八十一分の六十四。(64/81)
巳は二百四十三分の一百二十八。(128/243)
午は七百二十九分の五百一十二。(512/729)
未は二千一百八十七分の一千二十四。(1024/2187)**
申は六千五百六十一分の四千九十六。(4096/6561)
酉は一万九千六百八十三分の八千一百九十二。(8192/19683)**
戌は五万九千四十九分の三万二千七百六十八。(32768/59049)
亥は十七万七千一百四十七分の六万五千五百三十六。(65536/177147)**


*()は見やすくした数字
** 数字の間違い有り
とあります。
このややこしい分数はどこからきているかというと、
同じく『史記』律書によれば、

生黄鐘術に曰く、
下生(げしょう)を以てすとは、其の實を倍とし,其の法を三とす。
上生(じょうしょう)を以てすとは、其の實を四とし、其の法を三とす。


とあります。
おそらく分子が實で、分母が法と思われます。
つまり、下生が2/3倍、上生が4/3倍することになります。

この下生、上生という概念を用いて上のややこしい分数が出てきます。

『淮南子』天文訓には、

凡そ十二律は、黄鐘を宮と為し、太簇を商と為し、姑洗を角と為し、林鐘を徴と為し、南呂を羽と為す。
(中略)
黄鐘は宮為り、宮は音の君なり。故に黄鐘は子に位す。其の數は八十一、十一月を主る。林鐘を下生す。
林鐘の數は五十四、六月を主る。太簇を上生す。
太簇の數は七十二、正月を主る。南呂を下生す。
南呂の數は四十八、八月を主る。姑洗を上生す。
姑洗の數は六十四、三月を主る。應鐘を下生す。
應鐘の數は四十二、十月を主る。蕤賓を上生す。
蕤賓の數は五十七、五月を主る。大呂を上生す。
大呂の數は七十六、十二月を主る。夷則を下生す。
夷則の數は五十一、七月を主る。夾鐘を上生す。
夾鐘の數は六十八、二月を主る。無射を下生す。
無射の數は四十五、九月を主る。仲呂を上生す。
仲呂の數は六十、四月を主る。極まりて生ぜず。



とあります。
つまり、
黄鐘の数81を下生する。つまり2/3倍すると、81×(2/3)=54となります。
これはきちんと林鐘の数と一致します。
林鐘の数54を上生する。つまり4/3倍すると、54×(4/3)=72となります。
これはきちんと太簇の数と一致します。
このようにして求めていったものが、上のややこしい分数となるわけです。原文では一部数字を誤っている箇所がありますが。

これらをまとめると、
十二支
十二律
呂律
数値
比率
(上生・下生の回数)
五音
西洋の音階
黄鐘こうしょう
81
1
=(2/3)0(4/3)0
大呂だいりょ
75.85
2048/2187
=(2/3)3(4/3)4
太簇たいそう
72
8/9
=(2/3)1(4/3)1
夾鐘きょうしょう
67.42
16384/19683
=(2/3)4(4/3)5
姑洗こせん
64
64/81
=(2/3)2(4/3)2
仲呂ちゅうりょ
59.93
131072/177147
=(2/3)5(4/3)6
ファ
蕤賓ずいひん
56.89
512/729
=(2/3)3(4/3)3
林鐘りんしょう
54
2/3
=(2/3)1(4/3)0
夷則いそく
50.57
4096/6561
=(2/3)4(4/3)4
南呂なんりょ
48
16/27
=(2/3)2(4/3)1
無射ぶえき
44.95
32768/59049
=(2/3)5(4/3)5
應鐘おうしょう
42.67
128/243
=(2/3)3(4/3)2

となります。
数値に注目すると、割り切れる数と割り切れない数があり、割り切れる数は五音と一致することが分かります。つまり十二律の中でも五音が重要視されるのは、基準数81から割り切れる数であるからだといえます。
これは数学的に考えると当然で、81は3の4乗であるので上生・下生が3で割れるのも4回までとなります。そしていきついた数64は2の6乗で3のべき乗は含まれないので、ここから先は3で割り切れないことが分かります。
また、陽律である六律は上生と下生の回数が一致し、陰律である六呂は子から午の間では上生の回数が多く、午から子の間は下生の回数が多いことが分かります。

いろいろみてきましたが、結局は音を出す原理というわけです。
十二律それぞれの数値は時代や文献によって少しづつ異なっていますが、大きくは変わらないので誤差の範囲ともとらえることができます。
五行色体表では五音しか習いませんが、その背景には十二律があるということを頭の片隅にでもいれてもらえれば…とも思います。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
プロフィール

kouitsu

Author:kouitsu
新米鍼灸師です。
元々違う分野を勉強していましたが、ある時身体の調子をくずしてしまい、その過程で東洋医学に興味を持ちました。

はじめてこのブログへこられた方はこちらをお読みください。

カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

05月 | 2017年06月 | 07月
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -


カテゴリ
FC2カウンター
FC2ランキング
メールフォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

人気ページ
日めくりカレンダー
検索BOX・タグ一覧
サイト内検索

全記事一覧,全タグ一覧へ

最近の記事+コメント
最新トラックバック
RSSリンクの表示
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。