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相火ってなんだろう?その① 五行大義からの考察

久々の更新です。
最近、相火というものがどういうものなのかを少し考えています。

相火というのは、心・小腸の真火(君火)に対する心包・三焦の火に対する言葉です。
ですが単に、相火は心包・三焦だけにあるのではなく、腎や肝にも相火があります。

現在の東医概論の教科書には腎相火は載っていますが、肝の相火は載ってないと思います。肝相火はおそらく夢分流発祥の言葉だと思いますが、肝気が昇りやすいさまは当に火と言ってよいでしょう。これを相火といっているわけです。

僕が思う君火・相火のイメージは、君火は生きている生命にはなくてはならない火、相火は各藏府が働いた時に発生する火というところでしょうか。体温調整をしたり、胃の内容物を腐熟させるのも相火だと思いますから。

さて、僕の妄想に関してはこれぐらいにして、相火がどうしてあるのかを考えています。
僕が利用している五行の教科書、『五行大義』にヒントのようなものがあったので紹介します。

『五行大義』巻之二 「第一、論五行體雑」には、五行それぞれに、各五行の性質が備わっていることを解いています。
それを、表にまとめてみると以下のようになります。

五行
雑じりあった五行
その性質
木は曲直有るが如し
木中に火有り
木は華葉子實を吐く
木の兵杖を為るに堪え、撃触の能有り
木中に潤有り
能く熟す
火は外陽
能く生ず
能く殺す
能く容るる
能く成す
陽を含む
土は能く生ず
能く防ぐ
能く容るる
従革
火を含む
能く生ず
能く斷つ
汙(う)有る
養を含む
内は陽
潤生
能く殺す
水は外陰

このように、五行それぞれに五蔵の性質が雑(ま)じりあっているということを教えてくれます。
これを鑑みれば、総ての五臓すべてに火があることになるわけですが、そうではなさそうです。

五行大義では次の段落で現象としては起きないこともある、とも解きます。
これを「質弱き者は則ち體相い容(い)れ、質強き者は則ち體相い容(い)れず。」と教えてくれています。

その部分をまとめてみると、以下の様になります。△は特に触れられていなかった部分です。
五行
五行
有無
-
木中に火有り。
木中に金無し。
木中に水有り。
火中に木無し。
-
火中に金無し。
火中に水無し。
土中に木有り。
土中に火有り。
-
土中に金有り。
土中に水有り。
金中に木無し。
金中に火有り。
-
金中に水有り。
水中に木無し。
水中に火無し。
水中に金無し。
-


火だけ抜粋してみると、
木中に火有り。
土中に火有り。
金中に火有り。
水中に火無し。
となります。つまり水以外は全て火を内に蔵しているということになります。
ただ、水も特別な場合だと火を蔵していると場合もある解いています。それは五行の常道ではないようですが・・・。
これによれば、腎の相火は特別なものなのかもしれません。

また、ここで火を中心として相剋と扶抑の概念、並びに『難経』の五十難の五邪と照らし合わせて見ると、
木中に火有り。(扶、虚邪)
土中に火有り。(抑、実邪)
金中に火有り。(勝、微邪、養)
水中に火無し。(負、賊邪)

こうすると、
実邪や賊邪にあたるものは、火では害が大きくなることが言えると思います。
虚邪や微邪にあたるものは、火で害が大きくなることはありません。
この辺りがキーポイントになりそうです。
ただ例外として、
腎の相火は特別な水中の火である特別な火。
金中の火は相剋関係の心火による肺金の養いの火。
養いの火が大きくなりすぎると相乗になって害するものに変化するのではなかと思います。

これらを加味したら腎と肝に火が生じやすいのではないかと思います。
また、火に火が加わった場合は害が生じる場合(火を消すには火をもって為せ。)と生じない場合(火を以て火を救う)が考えられるので、害がないものが相火で、通常の火を君火というのではないかと一応結論ずけておきます。
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kouitsu

Author:kouitsu
新米鍼灸師です。
元々違う分野を勉強していましたが、ある時身体の調子をくずしてしまい、その過程で東洋医学に興味を持ちました。

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