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北斗と南斗

あけましておめでとうございます。というには遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。

さて、今回は北斗と南斗について書こうと思います。
北斗と南斗とは、星座のことです。
北斗は現在ではおおぐま座、南斗はいて座に属しますが、古代中国では北斗と南斗は供に星座の名前になっています。南斗は二十八宿の斗宿のことです。
形はそれぞれ

北斗
北斗七星

南斗
南斗六星

となっています。
星座なので星の数と合わせて北斗は北斗七星、南斗は南斗六星とします。
しかし、中国では北斗は七つの星ではなく、九つの星である(北斗九星)とする場合があります。
それは、北斗七星の柄の部分の後ろから二つ目の星(おおぐま座ζ星、ミザール)が二重星だからです。
図にするとこんな感じですね。
ちなみに、この二重星の名前はアルコルといい、某漫画では死兆星として有名な星です。死兆星についてはまたあとで。

北斗九星

そうすると、北斗は八星ではないかといわれそうですが、実際にその通りで、九番目の星は虚星であり、実在しない星を九番目として九星としているようです。これは中国では九の数字を重んじていることからの影響だと思いますが…。

さて、それぞれ名前もついています。諸説ありますが、『仏説北斗七星延命経』によると、
北斗の升の部分から
貪狼(とんろう)
巨門(こもん)
禄存(ろくそん)
文曲(もんごく)
廉貞(れんてい)
武曲(ぶごく)
破軍(はぐん)

そしてミザールは輔星(ほせい)(出典は恐らく『史記』天官書)、虚星は弼星(ひつせい)と呼ばれています。

南斗も升の部分から
天府(てんぷ)
天梁(てんりょう)
天機(てんき)
天同(てんどう)
天相(てんそう)
七殺(しちさつ)
と呼ばれているようです。(wikipediaより。出典は恐らく紫微斗数系の占術書)

五斗とは
北斗や南斗があるなら、西斗や東斗もあるんじゃないの?と一度は思うと思います。実際、中国人もそうだったようで北斗、南斗に西斗、東斗、中斗を合わせて五斗としています。
しかし、西斗、東斗、中斗は概念的なもので実際にはありません。星数も文献によってちがうようですし…。
『封神演義』によれば、
東斗は四星
西斗は五星
中斗は三星
のようです。

紫微斗数占術での役割
占いの中に紫微斗数というものがあるのですが、これはホロスコープみたいなもので、どの星がどの宮にあるかで占っていくものです。詳しくは「紫微斗数」で調べて見ると分かります。
この占いの基本となる星十四個(甲級主星)には、北斗と南斗の星からとられているようです。
すなわち、
貪狼
巨門
禄存
文曲
廉貞
武曲
破軍
天府
天梁
天機
天同
天相
七殺

紫微(しび)
太陽(たいよう)
太陰(たいいん)
この十四星です。

禄存と文曲、そして左輔(輔星)右弼(弼星)はこの主星の次に重要な甲級助星となっています。
これと『封神演義』と結び付けているものもありますが、恐らく関連性はないと思います。

占いで重要な星の名前のほとんどが北斗と南斗から取られているというのも、星の中でもこれ等は特別なものなのでしょうね。

北斗七星の神話
では少し神話をみてみましょう。
世界各地でいろんな神話がありますが、中国で有名なのは、三国志演義第六十九回「卜周易管輅知機 討漢賊五臣死節」の一説でしょう。

ある少年が田を耕していたところ、管輅(かんろ)が声をかけた。
「少年よ、名と年は?」
「姓は趙、名は顏、年は十九歳です。先生はどなたでしょうか?」
「わしは管輅である。おまえの眉の間に死気が見えている。これでは三日の内に必ず死んでしまうだろう。おまえの顔は美しいでな。寿命が尽きてしまうとはもったいない。」
趙顏は家に帰って急いで父に今のことを伝えた。父親はこれを聞いて管輅の元に急ぎ、地に伏して言う。
「どうか私の子供を救ってください!」
「これは天命なのでな。どうして助けなくてはいけないのだ。」
「年老いた私にはこの子しかいません!どうか救っていただけないでしょうか。」
趙顏も泣いて助けを求めた。管輅はその親子に心うたれ、趙顏に言って聞かせる。
「まずは上等な酒と鹿肉を一塊用意するのだ。明日それらを南の山まで持っていくのだ。その山の大樹の下には囲碁を打つものが二人いるはずだ。一人は北向きに座っていて、赤い上衣を着てその顔はとても悪い。一人は南向きに座っていて白い上衣を着てその顔はとても美しい。おまえは二人が囲碁に熱中しているときを狙い、酒や鹿肉が無くなったらどんどん進めるのだ。二人の飮食が終わるのを待ってから泣いて寿命を求めよ。必ずや寿命を増やしてくれるだろう。但しわしが教えたとは言ってはいかん。」
父親は管輅を家に呼んだ。
次の日、趙顔は酒と鹿肉を携えて南の山の中に入っていった。五、六里ほど行くと、果たして大きい松の樹の下で囲碁を打つものがいた。全然顔を上げない。趙顔は跪いて酒と肉を進める。二人は囲碁に熱中していて、不覚にも己のほしいままに飲み食いした。趙顔が地に伏して泣いて寿命を求める。二人は大いに驚いた。赤い上衣を着けた者が言った。
「これは間違いなく管子のしわざだろう。我ら二人は既にほしいままに飲み食いした。このものの願いを聞き入れよう。」
白い上衣を着けたものが帳簿を取り出してみると、
「おまえは今年十九歳で死ぬことになっていた。私は今”十”の字の上に”九”の字を加えた。おまえの寿命は九十九になったのだ。管輅に二度と天機を漏らすことがないように伝えよ。そうしなければ、必ずや天帝の罰があろう。」
赤い者が筆を出して添え終わると、一陣の香りが風に過ぎ、二人は白鶴の姿になって天へ去って行った。
趙顏が帰って管輅に質問して管輅が答える。
「赤いのを着たのが南斗である。白いのを着ていたのが北斗である。」
「私は北斗九星と聞いたことがありますが、どうして一人なのでしょうか?」
「分けては九、合せては一なのじゃ。北斗は死を主り、南斗は生を主る。今、おまえは寿命を延ばしてもらったのだ。なんの憂いがあろう。」
親子は感謝した。このときより管輅は天帝のとがめを恐れて軽々しく人に占いをしなくなったという。

以上、三国志からの意訳でした。
管輅(かんろ)とは、占いの名人であり、その活躍の一エピソードになります。

私が以前この話を聞いた時には、十九の数字をひっくり返して九十にした、とあったので話に若干のバリーエションがあるようですが、北斗の精と南斗の精に命を伸ばしてもらったというのは共通しています。
北斗は死を主り、南斗は生を主る。北枕とかはこのあたりのことからきているんでしょう。
また、「分けては九、合せては一」というのも道教的な考えであり、鍼灸的な考え方です。

死兆星について
さて、某漫画では死兆星がでてきます。死兆星とは、北斗七星の傍らに輝くといわれている星で、この星が見えるとその人の死期が近いというものです。この星は実は輔星(アルコル)のことです。
古代のアラビアではこのアルコルを目の視力検査に使っていました。と、いうのも、このアルコルは目の悪い人には見えにくい星なのです。
つまり・・・老眼でアルコルが見えなくなる=死期が近い→見えなくなると死ぬ
ということであり、某漫画の見えると死ぬとは180度異なりますが、伝承をうまく漫画に取り入れていておもしろいですよね。

さて、今回はこんなところです。次回は北極星と南極老人星について書こうと思います。
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プロフィール

kouitsu

Author:kouitsu
新米鍼灸師です。
元々違う分野を勉強していましたが、ある時身体の調子をくずしてしまい、その過程で東洋医学に興味を持ちました。

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