スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

奇経治療について その2

さて、それでは続きをいきます。

奇経によって各経穴は規定されているので、それぞれ対になっているであろう奇経の組み合わせを正経十二脈で考えてみます。
すなわち、

(任脉)    手の太陰肺経   列欠― 後渓   手の太陽小腸経(督脈)
(衝脈)    足の太陰脾経   公孫―足臨泣  足の太陰脾経(帯脈)
(陰維脈)  手の厥陰心包経  内関― 申脈   足の太陽膀胱経(陽蹻脈)
(陰蹻脈)  足の少陰腎経   照海―外関   手の少陽三焦経(陽維脈)    

これをみると、任脉-督脈、衝脈-帯脈は蔵府の相克、陰蹻脈-陽蹻脈、陰維脈-陽維脈は比和の関係にあります。

また、今度は左右三部の図というものから考えていきます。
左右三部の図というのが正しい名称かは分からないのですが、王叔和撰・張世賢注『校正図註脈訣』の中にこういう名称で載っていました。

こういう図です。

左右三部の図
 
これは、六部定位の脈診を表したもののようです。
左右三部では、十二支と十二経脈の関係が、子午流注と微妙に変わっています。

さて、この図を奇経の組み合わせで色を分けてぬるとこのようになります。

奇経、奇経の組み合わせ.jpg

陰経の組み合わせは、手から足まで3つ(手自身も含める)順行(十二支順に動くこと;時計回り)したところにあり、陽経の組み合わせは、手から足まで5つ逆行(十二支順とは反対方向に動くこと;反時計回り)したところにあることが分かります。


『五行大義』 巻一、第三 「論数」、第二 「論五行及生成数」には、『考経援神契』というものからの抜粋で、「一を以て立て、二を以て謀り、三を以て出で、四を以て滋し、五を以て合し、六を以て嬉み、七を以て変じ、八を以て舒べ、九を以て列し、十を以て鈞くす」という記載があります。

これで考えると、順行によって足の陰経まで出で、逆光によって足の陽経と合すと解釈できます。
順行は陽、逆行は陰なのでここで陰陽が和合しています。

ここまでで考察すると、奇経治療とは子午流注で考えるよりも左右三部で考えた方がよさそうです。
左右三部とは脈診のことなので、奇経治療とは脈診による治療を発展させたものではないかということが言えます。
いろいろな経穴を刺していくと、それにあわせて脈が変わっていくので、その反応点として奇経治療ができあがったのかと。とても当たり前のことを言ってるよな気がします(汗)

さて、今度は経穴自体と奇経の流注によって考えていきたいと思いますが、それは奇経治療について その3で。

追記
奇経治療のなかには、
(手の少陰心経)  通里―太衝 (足の厥陰肝経)
(手の陽明大腸経) 合谷―陥谷(足の陽明胃経)
の組み合わせもあるようです。
それぞれがどの奇経に属してるかは分かりませんが、どちらの組み合わせでも3つ順行することになるので、この左右三部の考え方ででは合いません。
子午流注で考えた方が良いと思います。その組み合わせでちょっと考えたことがあるので、一通り奇経治療について書いた後にまとめていきたいど思います。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

kouitsu

Author:kouitsu
新米鍼灸師です。
元々違う分野を勉強していましたが、ある時身体の調子をくずしてしまい、その過程で東洋医学に興味を持ちました。

はじめてこのブログへこられた方はこちらをお読みください。

カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

09月 | 2017年10月 | 11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -


カテゴリ
FC2カウンター
FC2ランキング
メールフォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

人気ページ
日めくりカレンダー
検索BOX・タグ一覧
サイト内検索

全記事一覧,全タグ一覧へ

最近の記事+コメント
最新トラックバック
RSSリンクの表示
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。