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『実実虚虚』から学ぶこと

『鍼灸甲乙経』を読んでいたら、「実実虚虚」という言葉が出てきました。
聞き慣れない言葉だったのでネットで検索したんですが、要領が得なかったのでちょっと調べてみました。
実は「實實虚虚」という旧字で検索したらいろいろヒットしたという間抜けな話だったりするんですけど(^_^;)

まぁそれはさておき、
『鍼灸甲乙経』では、
實實虚虚すること無かれ。不足を損じ、益ます有餘す。
【無實實虚虚、損不足、益有餘。】
とありました。

『鍼灸甲乙経』は『素問』と『霊枢』から成っているので、その該当部分を探してみました。
それは『霊枢』 九鍼十二原篇 第一で、
実することなかれ。虚することなかれ。不足を損じて益ます有餘す。
【無實無虚、損不足而益有餘。】
とあります。

注釈をみてみると『難経』にも該当部分があるとあったので、調べてみました。

『難経』八十一難では、
八十一難に曰く、經に言う、實實虚虚すること無かれ。不足を損じて益ます有餘す。
【八十一難曰、經言、無實實虚虚、損不足而益有餘。】

故に曰く、實實虚虚は不足を損じて益ます有餘す。
【故曰、實實虚虚、損不足而益有餘。】
とありました。

『鍼灸甲乙経』、『難経』で「實實虚虚」という言葉が出ているので、『霊枢』が間違えてるということになります。そもそも『霊枢』の文だと意味が分からないんで。

校勘という作業はこういうことなんでろうなぁ、と思いました。
読んでて意味が通らない文にあたると昔の人の誤写を疑い、いろいろな書物から適切だと思われる言葉を選んだり、考えたりする。とても大変な作業です。

さて「實實虚虚」とは、"実しているところを更に実しさせ、虚しているところを更に虚させる"ということなんでしょう。
それはそうですよね。実しているところは瀉してやり、虚しているところは補ってやるのが普通なので。

単に読んでるだけだと文字が違うなぁで終わってしまうところですよね。
ちゃんと文脈を追いながら意味を考えて読まないといけません。今回それを学びました。
注釈もきちんと読まないといけないですが、注釈は本文以上に読みにくかったりするんで、その苦手意識を払うとこから始めないと…。

今回は"損す"の意味を理解してなかったのも原因です。
"損をした"という言葉があるように、"失くす"つまりは"瀉す"と同意ですよね。

ただ単に流し読みをしてるのがまる分かりですねー。いけません。
これからはできるだけ、意味も通るように読んできたいと思います。
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kouitsu

Author:kouitsu
新米鍼灸師です。
元々違う分野を勉強していましたが、ある時身体の調子をくずしてしまい、その過程で東洋医学に興味を持ちました。

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