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鍼道秘訣集40 野狐針之大事

鍼道秘訣集第四十章 野狐針の大事です。

野狐(やこ)とは狐付きに針する事なり。最も大事なり。氣違いと狐付きと似たる物なり。
是の觀分けに習いあり。
氣違いの腹は、鳩尾并びに兩傍らに邪氣有物なり。
狐付きは外邪と號して一身皮肉の間を走るあるくを引留めて、勝引の針を何本も立べし。
扨(さて)狐付きの手を出させといへば、必ず指を拳(にぎ)りて出し廣ぐる事無し。又、咽に[×]此如き筋あり。是れ狐付きの印とす。
加様に走り廻り力を出し、荒きは痊え易し。成程、静ずかなるは愈え難し。
方方走り廻わる外邪をとらへて深針するを習いと為す。
此の方の心持ち悪ければ、中中(なかなか)寄せ付けぬ物也なり。狐付きを自由にするは此方の心持ちに習いあり。
三つの清浄(すまし)を専らとし、野狐の話を相傳すべし。
是の狐付き事、如何(いかなる)の理にて付きと云う事、秘中の秘なり。
能能(よくよく)四十の条の習い、工夫をして彌(いよいよ)以って名人と成り給もうべきなり。


野狐とは狐付きに針をする事である。最も大事なことである。
氣違いと狐付きは似ているものであるが、これらを見分けることができる。
氣違いの腹は、鳩尾とその兩傍らに邪氣が有る。
狐付きは外邪と言い、全身の皮肉の間を走るのを引き留めて、勝引の針を何本も立てる。
さて、狐付きに「手を出せ」といへば必ず指を拳って出すので、広げるということは無い。また、咽に[×]のような筋がある。これは狐付きの印である。
走り回って暴れるのは治療し易く、静ずかなのは治療しにくい。
いろいろ走り回っている外邪をとらえて深針をする。
施術者の心持ちが悪ければ、なかなか寄せ付けないものである。
狐付きを自由にするのは施術者の心持ちに習いがあるからである。
三つの清浄(すまし)に専念して、野狐の話を相伝されないといけない。
この狐付きの事は、どんな理によって付いているというのかは、秘伝中の秘伝である。
よくよくこの四十の条の習いを工夫すると、そのうち名人になることができるはずだ。


この章では狐付きと気違いについて書かれています。
気違いは現代の病名にすると統合失調症ということになるのでしょうか。
差別用語らしいのですが、古典ではこのような用例として一応ここではそのままにしておきます。
説明は統合失調症で書きます。

統合失調症とは鳩尾とその傍らに邪気があるものを指し、狐付きは外邪であって身の皮肉の間を走るのを引き留めて、勝引の針を何本も立てるそうです。
狐付きは施術者の心持にも影響されるので、3つの清浄を習得してからでないと治療は難しいようです。


さて、これで『鍼道秘訣集』の下巻は終わりました。
次章は後記にあたるもので、次回で終わりになります。
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kouitsu

Author:kouitsu
新米鍼灸師です。
元々違う分野を勉強していましたが、ある時身体の調子をくずしてしまい、その過程で東洋医学に興味を持ちました。

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