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書の性質

『鍼灸甲乙経』には『素問』と『霊枢』が合わさったものと以前書きましたが、一部の篇は収録されていないようです。
丸山昌朗先生によると、

【六朝以降の作と推定される篇】
「上古天真論篇 第一」
「霊蘭秘典論篇 第八」
「異法方宜論篇 第十二」
「移精変気論篇 十三」
「湯液醪醴論篇 第十四」
「玉版論要篇 第十五」

【運気七篇;同じく六朝以降の作】
「天元紀大論篇 第六十六」
「五運行大論篇 第六十七」
「六微旨大論篇 第六十八」
「気交変大論篇 第六十九」
「五常政大論篇 第七十」
「六元気大論篇 第七十一」
「至真要大論篇 第七十二」

【亡失】
「刺法論篇 第七十二」
「本病論篇 第七十三」

が『鍼灸甲乙経』に収録されていないようです。

ここで運気七篇について書いておきます。
唐の時代に王冰という人がいました。この人は『素問』に注釈をつけていたんですが、そんななかこの運気七篇がどうしても見つからなかったので、色々なつてを当たってようやく見つけだしたという篇のことです。
その為、この運気七篇は王冰の偽作ではないかとも言われます。
この篇は他のものと違って運気論で書かれているとるのが特徴です。

つまり、運気論に基づいた治療法が『鍼灸甲乙経』にはないということになりますね。
まだ全部読み切っていないので断定はできませんが、ほぼ間違いないでしょう。

時代は下って明の『鍼灸大成』を読んでみると「子午流注」をはじめとする運気論での治療法がやたらとでてきます。運気論での治療をしたいならば『鍼灸大成』を熟読してみるのもおもしろいと思います。

このように、それぞれの書の性質を考えて治療に当たるのもおもしろいと思いましたよ。

さて、運気論とは関係ないと思うんですが『鍼灸大成』でちょっと気になる治療法があったのでご紹介します。
主客原絡と言って主の經を原穴で取り、客の經を絡穴で取るという方法です。

肺之主、大腸客…大淵を刺してから偏歴を刺す
大腸主、肺之客…合谷を刺してから列欠を刺す
脾 主、胃 客…太白を刺してから豐隆を刺す
胃 主、脾 客…衝陽を刺してから公孫を刺す
真心主、小腸客…神門を刺してから支正を刺す
小腸主、真心客…腕骨を刺してから通里を刺す
腎之主、膀胱客…太渓を刺してから飛揚を刺す
膀胱主、腎之客…京骨を刺してから大鐘を刺す
三焦主、包絡客…陽池を刺してから内関を刺す
包絡主、三焦客…大陵を刺してから外関を刺す
肝 主、膽 客…太衝を刺してから光明を刺す
膽 主、肝 客…丘墟を刺してから蠡溝を刺す

病状は省略します。表裏関係の経絡での治療ということもあって効き目はありそうですね。
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kouitsu

Author:kouitsu
新米鍼灸師です。
元々違う分野を勉強していましたが、ある時身体の調子をくずしてしまい、その過程で東洋医学に興味を持ちました。

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