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いろいろいじくってみました。

ブログパーツを少しいじってみました。
今までも少しずついじっていたのですが、どうしても表示がうまくいかなかったりとか(今までは人気ページランキングがうまく表示できず、ブログのかなり下の方に表示されていました。気が付いた人はいるのだろうか・・・。)、設定の仕方が分からなかったりとか(リンク、fc2の公式、共有プラグイン以外のブログパーツの表示のさせかた)してました。
今回でいじれるようになったので、いじるときはいじると思いますが、しばらくはこんな感じで行こうかと思います。

日めくりカレンダーは前から設置したかったので、ようやくかないました。
ちょうど暦についてもこのブログで触れましたので、いいタイミングにはなったと思います。

暦注について

前回は、暦のなかでも二十七宿と二十八宿について少し細かくみました。
暦の中には今日が何月何日を示す以外に、様々な情報が含まれています。それを「暦注」といいます。もちろん、二十八宿、二十七宿も暦注に属します。
今回は、主な暦注をご紹介します。陰陽・五行からきたものがけっこうごろごろとしてますよ。

1.干支(十干十二支)
長くなるので具体的な説明はこちらで。
十干十二支は、年、月、日、時刻にも配当されているので暦注に記されているというわけです。
ちなみに、生まれた時の十干十二支を用いて占うのが「四柱推命」になります。

2.二十四節季
二十四節季とは、簡単にいうとひと月をそれぞれ2つずつに分けていったものです。
現在の二十四節季は、実際の太陽の動き(黄経)によって出されています。
太陽の動きも微妙に変わるので、節季も毎年固定されたものではなく、前の年より1~2日程ずれる場合があります。ここに載せている日は、2012年のもの(小寒、大寒のみ2013年)です。

節月
節気(せっき)
中気(ちゅうき)
節月
節気(せっき)
中気(ちゅうき)
一月
立春
(りっしゅん)
315度
02月04日
雨水
(うすい)
330度
02月19日
七月
立秋
(りっしゅう)
135度
08月07日
処暑
(しょしょ)
150度
08月23日
二月
啓蟄
(けいちつ)
345度
03月05日
春分
(りっしゅん)
0度
03月20日
八月
白露
(はくろ)
165度
09月07日
秋分
(しゅうぶん)
180度
09月22日
三月
清明
(せいめい)
15度
04月04日
穀雨
(こくう)
30度
05月21日
九月
寒露
(かんろ)
195度
10月08日
霜降
(そうこう)
210度
10月23日
四月
立夏
(りっか)
45度
05月05日
小満
(しょうまん)
60度
05月21日
十月
立冬
(りっとう)
225度
11月07日
小雪
(しょうせつ)
240度
11月22日
五月
芒種
(ぼうしゅ)
75度
06月05日
夏至
(げし)
90度
06月21日
十一月
大雪
(たいせつ)
255度
12月07日
冬至
(とうじ)
270度
12月21日
六月
小暑
(しょうしょ)
105度
07月07日
大暑
(たいしょ)
120度
07月22日
十二月
小寒
(しょうかん)
285度
01月05日
大寒
(たいかん)
300度
01月20日

この二十四節季は、太陰太陽暦上では非常に大切な要素となっています。
何故ならば、太陽の運行を元にする太陽暦と月の満ち欠けを元にする太陰暦の季節の解離をなるべくなくす工夫がとれるからです。
太陰太陽暦は、太陽暦と太陰暦を並立しています。太陽も月も自分勝手に動いてます。ある日を両者の正月一日と規定したとしても、そのまま個別に運用すると、太陽暦では正月なのに太陰暦では十二月という風に、両者で月の名称が変わっていってしまいます。
そこで両者を結び付けるルールを作らなくてはなりません。そのルールとは、二十四節季の「中気」を含む月を太陰暦でもその月の名称とする、ということです。

これだけでは分かりにくいので例を挙げると、
九月中気である霜降は、2012年では10月23日に当たります。10月23日の前後の新月は10月15日、11月14日です。
この場合の太陰暦でのひと月は、10月23日(月は新月しんげつ)-11月13日(月は三十日月みそかづき)の30日間となります。このひと月間には「九月」中気の霜降が含まれるので、太陰暦でもこのひと月を「九月」とします。
実際にカレンダーをみてみると、10月15日が旧暦九月一日であり、11月14日は旧暦十月一日となっています。
新暦
月の名称
二十四節季
旧暦
2012年10月15日
新月
――
旧09月01日
2012年10月23日
――
霜降
旧09月09日
2012年11月13日
三十日月
――
旧09月30日
2012年11月14日
新月
――
旧10月01日

これで月の名称に関して問題が無くなったかといえば実はそうではありません。
この方法で運用していても、中気が含まれない月がでてきてしまうことがあり、太陰暦での月の名称がつけられないことがあります。
また、太陽暦の一年は365日で、太陽暦の一年は354日。この差は11日。三年で33日となり、約一ヶ月分ずれてしまいます。

中気と中気の間も約30日。それとほぼ同じ日数が約3年に1回(厳密には19年に7回;メトン周期)確実にずれてしまいます。

そこで、中気を含まないひと月を「閏月」として挿入することによって、このずれを失くしています。
挿入された「閏月」の名称は、そのまえの月を元に付けられます。
五月の次に閏月がきた場合は、「閏五月」となります。

最近では2012年4月-5月に閏月が挿入されてましたので、今年の場合を例として閏月が挿入されるパターンを示しておこうと思います。
新暦
月の名称
二十四節季
旧暦
2012年03月22日
新月
――
旧03月01日
2012年04月20日
三十日月
穀雨
旧03月30日
2012年04月21日
新月
――
旧閏03月01日
2012年05月20日
三十日月
――
旧閏03月30日
2012年05月21日
新月
小満
旧04月01日

04月21日-05月20日のひつ月は、三月中気の穀雨、四月中気の小満が含まれていないので月の名前が決定できません。そこで閏月を挿入したということです。

「閏月」が挿入された年は1年が13ヶ月となるので不便なように感じますが、月の満ち欠けで動いていた昔の東洋人からすれば、そんなに問題はなかったのでしょう。

また、二十四節季は暦を作ること以外にも、生活をする上でいろいろな目安を与えてくれます。
遅霜が発生する「八十八夜」も立春を第一日目とした八十八日目のことですし、「節分」は立春の前の日のことです。
「暑中見舞い」は小暑、大暑の間に出す挨拶状、「残暑見舞い」は立秋、処暑の間に出す挨拶状となっているので、あまり意識せず、二十四節季を使っている場合もあります。


3.七曜
月、火、水、木、金、土、日のことです。
現代のカレンダーで載ってないものはまずないだろうと思います。

4.六曜
先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の六つのことです。
現代のカレンダーでも載っているものが多いと思います。
もとめ方としては、
旧暦
六曜
旧正月一日
先勝
旧二月一日
友引
旧三月一日
先負
旧四月一日
仏滅
旧五月一日
大安
旧六月一日
赤口
旧七月一日
先勝
旧八月一日
友引
旧九月一日
先負
旧十月一日
仏滅
旧十一月一日
大安
旧十二月一日
赤口
とし、旧暦二日以降は、先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口→先勝→・・・と繰り返していきます。

鮑 黎明(パオ ミーリン)氏によると、日本の六曜は、時代とともに名称、順番、意味合いが変化しているとのことです。

六曜の出所は「李淳風時課(りじゅんぶうじか)」で、
大安(たいあん)、留連(りゅうれん)、速喜(そっき)、赤口(しゃっこう)、小吉(しょうきち)、空亡(くうぼう)
の名称、順番であったそうです。

日本でもきちんとこの通りに伝わったのに、江戸時代の寛政、享和の頃には
泰安(たいあん)、流連(りゅうれん)、即吉(そっき)、赤口(しゃっこう)、周吉(しゅうきち)、虚亡(きょぼう)
となり、

ひいては
大安(たいあん)、友引(ともびき)、先勝(せんしょう)、大安(たいあん)、先負(せんぶ)、仏滅(ぶつめつ)
と変わりました。

明治以降ではその順番も変わり、
先勝(せんしょう)、友引(ともびき)、先負(せんぶ)、仏滅(ぶつめつ)大安(たいあん)、大安(たいあん)
となったそうです。
意味も、

たとえば流連は、流連「りゅうれん」→流連「りゅうれん」→友引「ゆういん」という音の変化を受けている。その意味は本来、とどまってつらなる、つまり進みもせず引きもせずその場に居続ける「状態がとどまる」という意味であった。ところが現代では、その字義から「友を引く」。つまりその日行ったことがそれだけでは済まずに「連続して起こる」と解釈され、特に葬儀等を忌むようになったり、今では和尚さんの休日として知られる。

というように変わってきたとのことです。


5.十二直
十二直とは、建、除、満、平、定、執、破、危、成、納、開、閉のことです。
wikipedhiaによると、北斗七星の柄の方角(十二支)と関係があるようです。

6.二十七宿/二十八宿
これは前回やりましたので割愛します。
現在では、暦が二十八宿、占術が二十七宿のことが多いのかもしれません。

7.九星
これも前回ご紹介したので詳細は割愛します。
六十干支と同様、年、月、日、時刻にも九星が配当されています。

8.納音
これは、こちらで説明しているので割愛します。


基本的にはこれぐらいですかね。
見てていただければわかるように、「暦注」には、占い要素のあるものも多いです。
前回紹介した二十七宿/二十八宿もそのような傾向がありますが、その意味合いはここでは多分書かないと思います。通り一遍のものもありますしね。意味合いについて知りたい方は、他のところで参考にしてください。

九星について

今回は、九星についてご紹介します。

九星とは、一白水星、二黒土星、三碧木星、四緑木星、五黄土星、六白土星、七赤金星、八白金星、九紫火星の9つのことです。

基本的には後天八卦と洛書(らくしょ)から成り立っています。

まずは洛書について。
『類経図翼』には、

大禹が水を治しとき、神亀が図を負いて洛より出づ。文が其の背に列す。其の数は九を戴き、一を履み、三を左にし、七を右にし、二四を肩と為し、六八を足と為す。五は中に居る。禹は因て之れを第し、以て九疇(きゅうちゅう)に成す。

とあります。
これを具体的に図で表すと、
洛書
となります。
これを分かりやすいように数字だけにすると、
魔方陣
となります。
これを見てピンときた方もいらっしゃると思いますが、いわゆる魔方陣になっています。
縦、横、斜の数字を足し合わせると、合計はすべて十五になります。

これと、後天八卦が結びついたものが九星となります。
後天八卦
各八卦の五行は、
坎:水
艮:土
震:木
巽:木
離:火
坤:土
兌:金
乾:金
です。後天八卦では中央を規定していませんが、九星では真中の土とします。

これと九方位の色と合わせて、
一白水星
二黒土星
三碧木星
四緑木星
五黄土星
六白土星
七赤金星
八白金星
九紫火星
となります。

日本では、生まれた九星を基に性格や相性を占う「気学」が普及しているので、見たことがある、という人も多いのではないでしょうか。
その出所は、こんなやややこしいところからでているんです。
興味のある方は気学を知らべてみてください。五行的な見方のオンパレードでとっつきにくいですが、まだ鍼灸師は理解しやすいと思いますので。

ちなみに、自分が何の星の生まれかを計算する簡単な方法があります。
生まれた西暦を総べて足し、更に1ケタになるまで足し合わせます。その数字を11から引いたものがその人の年の九星(本命星)となります。
例えば、2012年生まれ(立春より前に生まれた人は、前年度生まれとなり、2011年生まれとなるので注意です。)だと、
2+0+1+2=5
11-5=6
となり、六白金星となります。

『十四経発揮』の序から(1)

最近は岡本一抱の『十四経絡発揮和解』を読んでいたりします。
『十四経絡発揮和解』は、『十四経発揮和解』や『十四経和語鈔』とも称されています。
これは、滑寿(滑伯仁)の『十四経発揮』を岡本一抱が註釈しているものです。
経絡流注の専門書であり、前の日本の教科書の元となった書物です。

今回は『十四経発揮』の序文の文章について少し書こうと思います。
(1)とつけていますが、続くかどうかは分かりません。

鍼灸の古典を読んでいても、序文ってあまり読む機会はないと思います。
僕も熱心に序文を読むということはありませんから、だいたいの人はそうかと思います。

しかし、岡本一抱の註釈がありつつ『十四経発揮』の序文を読んでみると、これが意外?と治療のヒントだったりとか、参考になるようなことも書かれています。

陽斯顕(ようしけん)の序文に、

医の病を治すること、一迎、一随、一補、一瀉、一汗、一下、一宣、一導して、凡そ其の和平を取るゆえんの者も亦た是の若きのみして、而るに経絡を不講に置ぐべけんとす。

とあります。

一迎、一随、一補、一瀉、一汗、一下、一宣、一導といった治療法について書かれていて、
それぞれ、
一迎、一随;迎隨
一補、一瀉;補瀉
一汗;汗法
一下;下法
一宣;吐法
一導;小便通利
ということを意味しているみたいです。

「これらの治療法を経絡に施すことによって治療がうまくいくのだから、経絡を勉強しないで治療することなんてありえない。」というのがこの文章の要約になります。
そこでこれらの治療法についてみていこうと思います。

迎隨や補瀉については鍼灸ではなじみがあるので省略しますが、吐、下、宣などはあまり考えられていません。これらはどちらかというと湯液(漢方)の考え方になります。
そこで『傷寒論』を持ち出して軽くその概要を説明したいと思います。

汗法とは、汗を出させるの法です。『傷寒論』では主に太陽病の治法になってきます。
太陽病とは、いわゆる風邪引きの症状です。
体内に熱がこもっている人や、腠理の開合がうまくいかずに汗をあまりかかない人などに汗法を施すこと、すっきりすることが多いようです。

太陽病で代表的な湯液には、桂枝湯や麻黄湯というものがあります。

下法とは、下するの法。
吐法とは、吐かするの法。
これらは主に陽明病での治法になってきます。
陽明病では胃腸がつまっていることが多いので、つまっているものを取り除くために下からだすか、上からだすかの違いによって法が分かれているのだと思います。そういえば夢分流の『鍼道秘訣集』にも吐かす鍼ってありましたよね。

陽明病で代表的な湯液には、蒸気湯(じょうきとう)類があります。

最後の小便通利は、具体的に何何病に属すとは言い難いので『傷寒論』では例えませんが、浮腫がある人だったりとか、小便不利の人に施すと良さそうなことは想像できます。

湯液では、『金匱要略』の水気病脈証并治を参考にしそうです。
五苓散(ごれいさん)、猪苓湯(ちょれいとう)あたりでしょうか。

さてさて、ここで概念的な紹介をしてきましたが、じゃあ汗法って具体的にどうしたら良いんだろう、ということに疑問がわいてくると思うので、それぞれ一例を出してみようと思います。

最初の汗法ですが、これは補瀉や迎隨に組み込まれているように思えます。
身体それぞれに適切な補瀉を施すことによってじわっとした汗がでてくることがあるかと思いますが、それが汗法となると思います。
本来汗が出ないといけない場面で汗が出ていないことが問題であり、適切な補瀉を施すことによって汗をかくという反応は結局は汗法に結びつくからです。
汗が必要以上にでてしまったら、それはそれで問題となりますけどね。

吐法は、『鍼道秘訣集』にもありましたが、任脈の巨闕穴あたりに鍼を上向きに刺激させると吐法になるようです。

下法は、鍼で意図して行なうことは少し難しいとは思いますが、便秘に対する鍼が近いものになると思います。

小便通利は、考え方や状態にもよりますが、三焦、脾、背、腎の気をめぐらせれば水帯の症状がとれると思います。

こういろいろと書いてきましたが、結局のところ湯液では細かく分けているところを、鍼灸(特に現代鍼灸)では補瀉に内包させている感があります。、適切な鍼を行なえば、一鍼でも様々な効果を出すことができるので、汗法がどうだとかはあまり考える必要性がないのだろうと思います。
しかし、頭の片隅に置きながら鍼をすると、また違ったやり方がみえてくるかもしれません。

二十八宿と月の満ち欠けって関係あるの?

今回は月に関してです。

こちらで、二十八宿のことについて書かせてもらいました。この二十八宿は暦(カレンダー)に書かれることも多いので、一応日本に浸透していると思いますが、どんなものなのかはあまり知られていないと思います。

そこで今回は、宿曜について調べたことをご紹介しようと思います。

1.二十八宿とは・・・
基本的なことは、こちらに書かせてもらったので、今回は省略します。

2.今日はどの宿にあたるの?
二十八宿の名称がどのようなものであるかは知っていただけたと思いますが、では特定の日の宿を求めようとするとどう調べたらよいのでしょうか?
一番簡単なのは、二十八宿に対応した暦(カレンダー)をみてもらうことですけど、暦によっては二十八宿と似たような二十七宿が載っているものもあって、分からない場合があります。(ちなみに、二十七宿と二十八宿は別ものであり、同じ日でもそれぞれ異なることが多いです。二十七宿については後述します。)二十八宿は、その日の干支と曜日(七曜)が分かれば簡単にだすことができます。
wikipedhiaの記述を要約すると、
”貞享2年正月朔日(ついたち)を星宿とし、以降二十八宿の順番が前後することなく、永遠にサイクルを繰り返している。”
らしいです。
これをもとにすると、このような表ができあがります。(wikipedhia改)
寅午戌
(火局)
亥卯未
(木局)
申子辰
(水局)
巳酉丑
(金局)

この表で、調べたい日の十二支と曜日(七曜)が重なるところをみれば、それがその日の二十八宿になります。
例えば、2012年10月5日は、曜日(七曜)は金(すなわち金曜日)、干支は己亥なので、亥と金が重なる「亢宿」となります。

こちらで紹介している表と照らし合わせてもらうとわかりますが、「亢宿」は、七曜は金、二十八方位の動物は龍である「亢金龍」です。東洋の七曜と西洋の曜日の順番と運営がどうやら同じなのですが、その理由はよくわかりません。どちらかの影響を受けているとか、出所が同じとかからでしょうけど・・・。その辺については今回詳しく知らべていません。何か分かったら追記しておきます。

3.二十七宿って何ですか?
二十八宿と似たようなものに、二十七宿があります。
二十八宿から牛宿が抜けただけで順番は同じです。しかし、二十八宿のようにサイクルが永遠に続くことはなく、二日連続で同じ宿がきたり、1つ飛んだりすることがあります。
何故かというと、旧暦のそれぞれの月の一日が何の宿であるかがあらかじめ決まっているからです。

旧正月一日:室宿
旧二月一日:奎宿
旧三月一日:胃宿
旧四月一日:畢宿
旧五月一日:参宿
旧六月一日:鬼宿
旧七月一日;張宿
旧八月一日:角宿
旧九月一日:氐宿
旧十月一日:心宿
旧十一月一日:斗宿
旧十二月一日:虚宿

となります。
こういう風に順番が決まっているなら、ちゃんとサイクル通りになるのではないのか?と思われるかと思いますが、実はそうではありません。
太陰暦は、一月が29日ないし30日と決まっています。
太陰暦の一年は354日であるので、仮にすべての月が30日あったとすれば、30×12=360日となって6日多くなります。そこで半分(6ヶ月)を30日(大月)、もう半分(6ヶ月)を29日(小月)とすれば、ちょうど354日となってうまく一年の日数と一致させることができます。どの月が大月、小月になるかは年によって違うので、暦を見ない限り分かりません。

また、二十七宿におけるそれぞれの月が持つ1ヶ月の日数は、上表から計算すると、
旧正月:29日
旧二月:29日
旧三月:29日
旧四月:29日
旧五月:29日
旧六月:30日
旧七月:30日
旧八月:29日
旧九月:29日
旧十月:30日
旧十一月:29日
旧十二月:29日

となります。
この日数上ならば、サイクルが途切れることなく永遠に続くのですが、実際はそうはなりません。
この表をみると、太陰暦と同様、基本的には一月を29日もしくは30日としていることが分かります。
しかし、29日が9ヶ月、30日が3ヶ月(旧六月、旧七月、旧十月)であるので、29日が6ヶ月、30日が6ヶ月(しかも小月、大月がどの月になるかは年によって変わる。)である太陰暦とは必ず最低3ヶ月はずれが生じます。

そのため、二十七宿で29日設定である月に大月(30日)があたると2日連続同じ宿がくることになりますし、30日設定の月に小月(29日)が当たると1つ宿が飛ぶことになります。よって、二十八宿と違ってサイクルが永遠に続くことはないのです。

4.月の満ち欠けと宿との関係は?
それで今回のタイトルになるわけです。
二十七宿や二十八宿では、満月や新月に当たる宿が固定されてるようなイメージがあります(ひょっとして私だけ?)。しかし二十七宿では各月の一日に当たる宿が異なるので、満月にはこの宿がめぐる、ということはいえません。

それでは二十八宿ではどうでしょう?
そこで2012年の満月における干支、宿、七曜のデータを持ってきました。

2012/1/9 己巳 危宿 月
2012/2/8 己亥 壁宿 水
2012/3/8 戊辰 奎宿 木
2012/4/7 戊戌 胃宿 土
2012/5/6 丁卯 昴宿 日
2012/6/4 丙申 畢宿 月
2012/7/4 丙寅 参宿 水
2012/8/2 乙未 井宿 木
2012/8/31 甲子 鬼宿 金
2012/9/30 甲午 星宿 日
2012/10/30 甲子 翼宿 火
2012/11/28 癸巳 軫宿 水
2012/12/28 癸亥 亢宿 金

見てもらえればわかりますが、この間にはほとんど関係性を見出せません。
一応、宿が1つ飛んだりしつつも順番通りに動いてはいますが、これは二十八宿から見ている以上、当然といえば当然の結果になります。

というわけで、満月や新月にはこの宿であるとか、この宿になりやすいとかは無いということになります。
ただ、二十七宿では太陰暦の特徴から新月が1日であることが多いので、「この月では新月、満月、上弦の月、下弦の月がこの宿にきやすい」ということは言えます。しかし、それもきやすいというだけのことで、必ずしもそうなるわけではありません。どうしても1日程ずれてしまうことがあります。実際の月の動き方と計算の上での動き方は微妙に違うからです。
それは別に特別なことではなく、現代の太陽暦でもそうなのです。今の太陽暦はかなり精度が良いのですが、それでも地球の自転速度が完全に一定ではないのでそのまま使うわけにはいかず、閏秒を何年かに一度入れて微調整しています。
太陰暦ではこのような微調整があまりできないようなので、一日程度の誤差が出てしまうのは仕方がないことなのだと思います。

今回はこんなところで。
鍼灸とはそんなに関係ないように思えても、じつは関係していることってあると思うのですよ。
中国五術としてまとめられている卜、命、相、山、医は、それぞれ共通したものがありますから、どれか一つ学んだとしても、結局は鍼灸にフィードバックされると思っていますしね。(だから卜(ぼく;易、八卦)に関することもこのブログでは多く言及してたりします。)

今回の月に関してもそうです。月の満ち欠けが人間に100%影響を与えているかと言われれば違うと思いますが、影響を与えている一因子であることは間違いないと思います。
未読ですが、『黄帝蝦蟇経(こうていがまきょう)』という人間と月の満ち欠けに関する古典もあることですし、月についていろいろ知っておいても鍼灸に何かしらのフィードバックができるのではないかと思ってこういう記事を書いています。
今回、月のことでも特に宿曜に関して少し細かく調べようと思ったのは、神戸はり医術研究会さんの影響もあります。

まぁそういいつつも、僕自身がかなり興味のある分野なので勝手に楽しんでいるだけかもしれませんがね。

今回、二十八宿について少し疑問に思ったことをわざとスルーしているのですが、その疑問とかその他何か書きたいことができたらこんな感じのことを書いていこうと思っています。

経穴を覚えるためには・・・

こんばんは。
このブログに、「経穴 覚え方」といった検索でたどり付く人がいます。
学生の人からもたまに聞かれたりはしますね。
僕の覚え方はクラスの人から「判で押したように覚えてるなぁ~」という評価を頂きましたので、あまりあてにはならないと思います。
学生時分から東洋医学は好きなので、経穴についても覚えるのには苦はなかった、ということです。それでも相当な時間をかけて覚えましたね。一回で覚えれるとかそんな頭は持ってないんで。
人によっても覚え方はそれぞれだとは思いますが、あとあと臨床的にも役立つような覚え方をご紹介します。

経穴を覚えるにはまずは経脈の流れ(流注)をおおまかに覚える、ということをお勧めします。
別に細かい流注を覚える必要はなく、肺経ならば腕の外側にあり、心包経ならば腕の真中にあり、心経ならば腕の内側にある程度のことで充分です。

そして指標を覚えます。心包経なら上腕部は「長掌筋健と橈側手根屈筋の間」、心経なら「尺側手根屈筋の橈側縁」という指標ですね。ついでに解剖も覚えられます。

あとはその間の寸度を覚えます。
心包経なら、郄門が手関節横紋から上方5寸、間使が上方3寸、内関が2寸、大陵が0寸(すなわち手関節横紋上)、心経なら霊道が手関節横紋から上方1寸5分、通里が1寸、陰郄が5分、神門が0寸(すなわち手関節横紋上)という感じです。

始めに経穴の順番だけ覚えるのも手ですね。
全部をそのまま覚えようとしたらしんどいですが、なるべく省略できるところは省略していけば、まだ楽に覚えることができます。
感覚神経支配領域も、流注で対応できるところもあります。(三叉神経の各分枝など)

あと、経脈の流注を覚えるのに、『十四経発揮』を読んでみると分かりやすいかと思います。
古典なので敷居は高いですが、本間祥白先生の「図解十四経発揮」や代田文誌先生の「鍼灸治療基礎学」に現代語での解釈がありますので、そちら読んでもらっても良いと思います。特に上巻の手足陰陽流注篇ですね。

『十四経発揮』には十四経脈気所発篇でツボの位置も載せていますが、これは前の教科書の記述に近いのでテスト対策には全然役には立ちません。でもどの辺りにそれぞれのツボがあるのかは想像できるとは思いますので、参考程度に見てみるというのも良いと思いますよ。

脈の五行の象(かたどり)

『図注難経脈訣』という本には、脈と五行の関係について説明されています。

今回はそのあたりについてまとめてもようと思います。

『図注難経脈訣』七表八裏脈総論

七表なる者は、浮芤滑実弦緊洪なり。
八裏なる者は、微沈緩濇遅伏濡弱なり。
(略)
表脈は七有り、裏脈は八有り、共に十五脈なり。合して五行の分は各々三脈を得、三五の十五脈なり。
浮濇弱は金に属し、
弦緊伏は木に属し、
滑沈濡は水に属し、
芤実洪は火に属し、
微緩遅は土に属す。

とあります。つまり、これらの脈が出ていたら、その対応する五行に異常が出ている場合があるので、その五行に対応する穴(五行穴など)や経脈に対してアプローチするのも手です。

五行の相生順に並べ替えてみます。

主脈
客脈(太過)
客脈(不及)
(緊)
(伏)
(実)
(芤)
(遅)
(微)
(浮)
(弱)
(滑)
(濡)

この表での主脈は『脈訣刊誤』に載っていたもので、この脈でないものは総て客脈であるとしています。
太過と不及に関しては僕がまとめたものですが、主脈を中心とするとなんとなく太過と不及を分けれるような感じがしたのでこうしてみました。参考程度に、ということで()にしています。
主脈がさりげなく季節の脈の配当になっているのもポイントですね。
九道脈に関しても記述がありますが、九宮(八卦+真中)での記述と蔵府との配当であり、少々ややこしいので省略します。僕自身もこの配当に関してはよくわからないところもありますので。興味のある人は調べてみてください。

『難経本義諺解』 二難のポイント

では、二難のポイントをみていきましょう。

①脈に尺と寸があり、尺寸は脈の大要会である。
②尺は陰の治まる所、寸は陽の治まる所である。
③寸は九分であり、尺は十分である。

二難では、一難での脈の寸口によって体の状態を診れることを受けて寸口部の概要を説いています。
寸口部とは寸関尺のことですが、二難では関上はあまり話題にはされていません。どちらかというと寸と尺の関係性について説かれています。

①脈に尺と寸があり、尺寸は脈の大要会である。
一難では寸口は脈の大会と言い、二難では尺寸は脈の大要会としています。

「要」の字を漢字源で調べてみると、

1.{名}こし。細くしまったこし。
2.{名・形}かなめ。要点の要。こしは人体のしめくくりの箇所なので、かんじんかなめの意となる。たいせつな。
3.(ヨウす)(エウす){動}物事をしめくくる。つづめる。
4.{接続詞}「要之=これを要するに」「要は」などの形で用い、前文をしめくくってまとめることば。
5.{動}もとめる(もとむ)。しめつけてしぼり出す。要求する。
6.(ヨウす)(エウす){動}まつ。しむける。そうなるようにしむけてまちうける。
7.(ヨウす)(エウす){動}必要とする。いりようである。しなくてはならない。なくてはならない。
8.(略)
9.(略)

とありました。
この場合の「要」とは、2や3の意味に近いのではないかと思います。
一難では寸口部全体のことを言っているので脈に対しても総括的な「大会」と言い、二難では寸口の中でも尺寸について説いており、尺寸の脈を比較することで身体の状態を判断できるので、脈の「大要会」としているのでしょう。

②尺は陰の治まる所、寸は陽の治まる所である。
寸口部において尺中は陰陽に分けると陰となり、寸口は陽になることからの記述です。
寸口は陽の状態を診ることができ、尺中は陰の状態を診ることができます。
六部定位脈診でも、寸口は心と肺という五臓の上焦(陽)を診ることができ、尺中は腎水、腎相火という下焦(陰)を診ることができます。
しかし、これにとらわれすぎると正しい判断ができない場合があるので要注意です。

③寸は九分であり、尺は十分である。
尺寸の長さについて語られていますが、具体的にどう分けているかは『難経』には書かれていません。
この数字の説明が詳しく載っているのは、唐代の孫思邈(そんしばく)による『千金要方(せんきんようほう)』(以下略して『千金方』とする)のようです。
『千金方』平脈 平脈大法第一

問いて曰く、何をか三部脈と謂う。
答えて曰く、寸関尺なり。凡そ人の修短は同じからず。其の形は各々異なり。尺寸有りて三関に分つの法。
肘腕の中の横文より掌の魚際の後文に至り、却きて之を十に分かち、入りて九分を取りて是れを尺と為す。
魚際の後文より却き還りて十分の一を度り取る。則ち是れ寸。寸の之を十分にして入りて九分の中を取る。
則ち寸口なり。此の処は其の骨は自ら高し。
故に曰く、陰が尺内の一寸を得、陽は寸内の九分を得る、と。

分かりにくい文ですが、様は肘窩横紋と手関節横紋を十等分し、肘窩横紋から9/10にあたる所を尺とし、手関節横紋から1/10にあたる所から一分を差し引いたものが寸となる、ということです。
図参照(やるの気ない字ですみません…。)
寸口部
尺と寸の間の境目が関上ということになります。
寸をわざわざ九分としているのは、九は陽の極まりの数だからです。
尺がそのままの十分なのは、十が陰の極まりの数だからです。
数字の陰陽は奇数が陽、偶数が陰です。
(詳細はこちらを参照してください)
十進法において奇数と偶数の一番大きい成数が九と十になるから、とも言えると思います。

まぁ実際に脈を診る時には肘窩横紋と手関節横紋を十等分して~とか、寸口の一分を除いて~とかは考えませんので概念的なものなんですけどね。

また、この記述によると関上が線状になっているので長さを定められません。
関上の脈を診る時は術者の中指にあたるので線状になっているのは不自然ですよね。
これに関しても先ほどの平脈大法第一の続きに説明があります。

『千金方』平脈 平脈大法第一

寸口より入りて却き行くこと六部を関分と為し、関分より叉た六分を入りて尺分となす。

寸口の九分より六分を去った残りの三分の所から六分が関上ということになります。
これは寸口から三分、尺中から三分の部分が関上であることを指しています。
図参照(やっぱり汚い字ですみません)
寸関尺の長さ
古典ではここまでしか書かれていませんが、関上の分を差し引くと寸口は六分となり、尺中は七分となります。
これが示していることは、関上によって寸口は陽数から陰数になり、尺中は陰数から陽数になるので、関上の存在によって陰陽の交流が起こるということでしょう。
次の三難等では、寸尺の脈の状態によって身体の陰陽のバランスを診たりしていますので、寸口の異常だからといって陽病であるだとか、尺中に異常があるから陰病だとかは一概には言えないと思います。
詳しくはそれぞれでみてみることにしましょう。

今回はこんなところです。
次は三難となります。

『難経本義諺解』 二難(書き下し文)

本文
二の難に曰く、脉に尺寸有るとは何の謂いぞや。
然るなり。尺寸は脉の大要會なり。


本義
尺は説文に云う、尺度の名。十寸なり。人の手郤ぞくこと十分の動脉を寸口と為し、十寸を尺と為す。䂓矩の事なり。古は寸、尺、咫、尋、常、仭、諸々の度量、皆な人の體を以て法と為す。故に尸に从い、乁に从い、指を布くの状に象る。寸は十分なり。人の手郤くこと一寸の動脉を寸口と為す。又に从い、一に从う。今按ずるに、説文に記する所の如きは尤も人の體中脉の尺寸なることを見るべし。尺は隂の分、寸は陽の分なり。人の一身、經絡、榮衛、五藏六府、隂陽に由らざるということ莫し。而して過と及ばざると尺寸に於いて見わる。故に脉の大要會と為す。一の難に寸口は脉の大會為ることを言うは、肺は百脉を朝するを以て言うなり。此に尺寸、脉の大要會為ることを言うは隂陽、對待を以て言うなり。太抵、手の太隂の脉は中焦より出で、行一路、直ちに兩手大指の端に至る。其の魚際より郤き行くこと一寸九分通して之を寸口と謂い、一寸九分の中に於いて尺と曰い、寸と曰い、而して関其の中に在り。

本文
関從り尺に至りては、是れ尺の内、隂の治まる所なり。関從り魚際に至りては、是れ寸口の内、陽の治まる所なり。

本義
関は掌の後、高骨の分なり。寸後、尺前の兩境の間、陰陽の界限とす。関從り尺澤に至るを之尺と謂う。尺の内は隂の治まる所なり。関從り魚際に至りては是れ寸口。寸口の内は陽の治まる所なり。故に孫思邈の云う、肘腕中の横文従り掌の魚際の後文に至て、却りて之を十分にして、入りて九分を取て、是れを尺と為す。魚際の後文從り却りて還り度りて十分の一を取る。則ち是れ寸なり。寸は之を十分にして入て九分の中を取る。則ち寸口なり。

本文
故に寸を分て尺と為す。尺を分て寸と為す。

本義
寸は陽と為し、尺は隂と為す。陽は上にして隂は下。寸の下は尺なり。尺の上は寸なり。関は其の中に居して以て限と為すなり。寸を分ちて尺と為し、尺を分ちて寸と為すとは、此れ之の謂いか。分は猶お別のごときなり。

本文
故に隂は尺内一寸を得、陽は寸内九分を得。

本義
老陰の數は十に終わる。故に陰は尺内の一寸を得。老陽の數は九に極まる。故に陽は寸内の九分を得。

本文
尺寸の終始は一寸九分。故に尺寸と曰うなり。

本義
寸は尺の始と為し、尺は寸の終と為す。尺寸と云う者は、終始を以て對待して言う。其の實は則ち寸は九分を得、尺は一寸を得。皆な隂陽の盈數なり。龎安常が云く。越人、手の太陰の行度、魚際の後え一寸九分を取りて、以て隂陽の數に配すとは盖し此れ謂うなり。


内関(陰維脈)の主治

おはようございます。

今回は奇経の主治の続きをしていきたいと思います。
今回は内関(陰維脈)の主治です。

内関二穴、主治の二十五證。
(1)中満不快:心、胃
(2)傷寒不解:心主
(3)心胸痞満:肝、胃
(4)吐逆不定:脾、胃
(5)胸満痰膈:肺、心
(6)腹痛:胃
(7)泄瀉滑腸:大腸
(8)酒痰膈痛:心主
(9)米穀不化:胃
(10)横竪痃気:肝、胃
(11)小児脱肛:大腸、肺
(12)九種心痛:心主、胃
(13)脇肋痛:肝、胆
(14)婦人血刺痛:心、肝
(15)腸鳴:大腸
(16)積塊痛:肝
(17)男子酒癖:脾、肺
(18)水膈并心下痞痛:脾、胃
(19)気膈食不下:胃、心、肺
(20)腹肋脹痛:脾、胃、心主
(21)腸風下血:大腸
(22)傷寒結胸:胃
(23)裏急後重:小腸
(24)食膈不下食:心主、胃
(25)瘧疾寒熱(新添有験):膽
 右の件の病、内関が悉(ことごと)く之れを主る。先に内関を取り、後に公孫を取る。



以上です。
正経の病で整理すると、
大腸
小腸
膀胱
包絡
三焦
4
4
12
5
3
1
0
0
5
0
2
5
41

と、なります。
これより、陰維脈の病証としては胃の病が多く、腎・膀胱・三焦の病が少ないということが分かります。
つまりは水周りが中心の病証にはあまり効かないということなんでしょうか。

今回はこんなとこです。

夏の星座

こんばんは。
先ほど、ぼーっと夜空を見上げていたら、あまり空の条件は良くありませんでしたが、夏の大三角、いて座、さそり座が見えてご満悦になりました。

そこで今回は、夏の星座とむりやり東洋哲学なんかをむすびつけてみようと思います。

夏の代表的なものである、夏の大三角って何座の何という星なのか、覚えている人はいますか?

答えは…
こと座のベガ
わし座のアルタイル
はくちょう座のデネブ

この3つです。

では次の質問です。
七夕の織姫と彦星が含まれているのですが、どの星でしょうか。


答えは…
織姫;こと座のベガ
彦星;わし座のアルタイル

です。

この図のような感じになっています。

夏の大三角

図を見てもらえれば分かるように、はくちょう座は十字形をしています。そこで「北十字」とか「ノーザンクロス」とも呼ばれています。
南の方には有名な「南十字星」がある「みなみじゅうじ座」がありますからね。

このはくちょう座はいろんな星座をみつける便利な目印でもあるんです。
中国の星座である二十八宿もたくさん見つけることができます。今回は西洋の星座と並べて図を作ってみました。

(この図の二十八宿は、かなり適当に書き込んだので間違っている可能性があります。二十八宿の総括的な説明は、中国星座にも五行の区別ありをごらんください。)

夏の星座

デネブ(はくちょうのしっぽ)からアルビレオ(はくちょうのくちばし)を結んで南側にたどっていくと、斗宿(南斗六星)と箕宿(きしゅく)にぶつかります。斗宿と箕宿が所属しているのは「いて座」です。”いて”とは、”射手”のことで、弓矢をつがいて獲物を狙っています。射手が狙っているのはお隣の「さそり座」です。厳密にはさそりの心臓にあたる「アンタレス」(心宿)を狙っています。さそりのはさみ(房宿)がある部分の先には「てんびん座」(氐宿)があります。「てんびん座」はかつては秋分点にあり(現在は「おとめ座」に秋分点がある)、昼と夜が等しくなることから「てんびん」がおかれたといわれています。「てんびん座」の隣は「おとめ座」になりますが、これは春の星座になりますので今回は紹介しません。

氐(てい)、房(ぼう)、心(しん)、尾(び)、箕(き)は、角宿(かくしゅく)と亢宿(こうしゅく)と合わせて東方七宿に属し、青龍(せいりゅう)を象徴しているとされています。

今度は西に目を向けると、いて座の隣には逆三角形の形をした「やぎ座」(牛宿)とみずがめ座(女宿、虚宿、鬼宿)があります。虚宿と鬼宿は「こうま座」や「ペガスス座」にまたがったり、どちらかというと秋の星座に属すので省略します。

斗宿(と)、牛宿(ぎゅう)、女宿(じょ)、虚宿(きょ)、危宿(き)、室宿(しつ)、壁宿(へき)は北方七宿に属し、玄武(げんぶ)を象徴しているとされています。

夏の星座は、一番目立つ夏の大三角によって見つけられるというわけです。

実はこの夏の大三角には百人一首にも詠まれているんです。

かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける

大伴家持(おおとものやかもち)の歌です。
意味は、

天の川を眺めると、鵲(かささぎ)が翼を並べて渡すという橋に、あたかも霜が置いているかのように、星々が輝いている。その冴え冴えと白い光を見れば、夜もすっかり更けてしまったのだなあ。


となるようです。
引用元;百人一首 中納言家持

勘の鋭い方はお気づきでしょうが、このカササギが現在のはくちょう座にあたり、カササギ(はくちょう)の翼が天の川における橋がわりになっているのです。この橋によって、一年に一度織り姫とひこ星は会うことができるのです。

今回はこんなところです。
夏の星座って、自由研究のお題にされたり、お盆の時期にはペルセウス流星群がありますし、何かと話題になりやすいのでやりやすいです。
夏の星座の神話とかもおもしろいんですよ。(星座の神話は季節にかかわらずみんなおもしろいですけど)
例のごとく大神ゼウス様のやんちゃぶりが見られるはくちょう座やわし座、イザナギ・イザナミ神話に似ていること座、医学の神であるアスクレピオスのへびつかい座とか。興味のある人は調べてみてくださいね。

北斗の拳の経絡秘孔と経穴について

こんばんは。
今回はあまり鍼灸と関係の無い話ですが、何か書きたくなったので書いてみます。

さて、色んな作品のイメージによって、鍼灸は受けたことが無くてもマイナスイメージになっていることってありますよね。

よく言われるのが、必殺仕事人。
確かに後頭部の瘂門(あもん)穴付近は延髄に近く、また、首筋の人迎(じんげい)穴には総頸動脈があり、あんな太い刃物(wikipedhiaによるとノミや箸だそうです。)でこんなとこををぐっさとり刺すと、致命傷になり得ます。
しかし、現在日本で一般的に使われている鍼はあんなに太くはないですし、臓器を傷つけないように刺し方も工夫します。首を刺すことはわりとありますが、それで命が即どうこうということはありません。

今回の本題である「北斗の拳」もとちょくちょく言われます。
これは比較的若い世代からの方が多いですね。
あんな死に方があったら怖い・・・。というか、ツボ押ししてあんなんなったら怖いわ!

先ほど、何故か「南斗聖拳108派って流派にどんな名前があるんだっけ?」という疑問がわいてインターネットで調べていたら、経絡秘孔の一部に見覚えのある経穴名があり、あ~確かにそうだったなぁと思い出しました。(最初の南斗聖拳そっちのけ)「北斗の拳」って、鍼灸、というか、中国思想とわりと関係のある作品なんですよね。

作者がどこまで意識しているかは分かりませんが、経絡秘孔のいくつかは実在するツボを元に作ったのはまず間違いないでしょう。そこで今回は経絡秘孔と経穴についてまとめてみたいと思います。

僕自身は再放送のアニメを見てたぐらいなので、あまり詳しくはありません。そこで今回はwikipedhiaからまとめてみようと思います。具体的な位置とかもアニメとかを見ればわかるんでしょうけど、そこまでは確認しずらいので省略です。正経には属してない、奇穴も含まれているようなので、僕が分かる範囲で挙げてみます。

・頭維(四合)(とうい);指を抜くと3秒後に死亡する。両耳の少し上。
経穴での読み方は”ずい”。両耳の少し上ということは、額角髮際(がっかくはっさい)に当たるので、そのまま頭維穴のことを指していそうです。

・命門(めいもん);一分の命。背骨が筋肉の張力に負けて折れる。
主に腰痛とかに効果があります。腰椎の2番。お臍とほぼ同じ高さで脊髄上に存在します。

・膝限(しつげん);足が自分の意志に関係なく後ろに歩を進める。
経穴名では”膝眼(しつがん)”。
膝にあり、足の疾患に有効なツボです。

・牽正(けんせい);手足が勝手に曲がっていき死ぬ。有情拳で突くと死に際に天国を感じる。
顔にあるツボです。
顔面神経麻痺だとか、耳の疾患等に効果があります。

上血海(じょうけっかい);片足が自由に動かなくなる。
大腿の下の方に在るツボ。「かみけっかい」とも。血海(けっかい)穴の上5~6センチぐらいに在ります。
効果は血海とほぼ同じ。血海にはいろんな使い道がありますが、婦人科疾患に使われることが多いです。

こんなところですかね。

後は、「新血愁(しんけっしゅう)」とかも”血愁(けっしゅう)”というツボがどっかにあったはずですし、「新膻中(しんたんちゅう)」も”膻中(だんちゅう)穴”からきてそうですし、「心霊台(しんれいだい)」も”神道(しんどう)穴”と”霊台(れいだい)穴”をくっつけたような感じですね。
「下扶突(かふとつ)」も”扶突(ふとつ)穴”の下にありそうです。

奇穴はたくさんありすぎて把握できませんから、他のものも奇穴から取っている可能性は高そうですね。
実際の経穴の位置と一致していたら確定なんでしょうけど。

けっこう中途半端になってしまいましたが、こんなとこです。
経穴を覚えようとする方は、こういうような作品から覚えるのもありだと思いますよ。

経穴とは関係ないですが、僕は五行の相生・相克関係を覚えるのに「遥かなる時空(とき)の中で」。八卦関係や中国の星に関しては「まもって守護月天!」、「封神演義」。中国の神格は「封神演義」、「西遊記」あたりから幅を広げていった感じがあります。(みごとにアニメ・漫画・ゲームばっかりだな。まっ、とっかかりはこんなものです。)

ようは覚えれば方法は何でも良いってことですね(笑)

公孫(衝脈)の主治

こんばんは。
少し古典のデータを整理していたら、奇経にかかわるデータを見つけました。
こういうのいろいろ作ってたんですね~。

と、いうわけで長らく放置していた奇経の主治について書いていこうと思います。
今回は『鍼経指南集注(しんぎょうしなんしっちゅう)』という本に書かれているものによります。

『鍼経指南』は元代に書かれた書のひとつで、現在の八脈交会穴の原点となったものです。
これが『鍼灸聚英』や『鍼灸大成』に引かれ、「奇経は八脈交会穴を用いる」というようになったのでしょう。

奇経の主治と取穴について書かれている本は恐らくこれが一番古いものです。
ですから、まずはこの本から検討しないと奇経については語れません。

病名や範囲については、僕にはよくわからないので、みなさんで検討してもらえると助かります。

今回は衝脈(公孫)の主治についてです。

公孫二穴、主治二十七症。
(1)九種心痛:心、胃
(2)痰鬲涎悶:心、胸
(3)臍腹痛脹并脹:三焦、胃
(4)脇肋疼痛:心、脾
(5)産後血迷:心、主
(6)胎衣不下:小腸、胃
(7)泄瀉不止:大腸、胃
(8)痃気疼痛:心、胃
(9)裏急後重:大腸、三焦
(10)傷寒結胸:小腸、心
(11)水膈酒痰:肝、胃
(12)中満不快、反胃嘔吐:胃
(13)腹脇脹満痛:脾、胃
(14)腸風下血:大腸、包絡
(15)大人小児脱肛不収:大腸、肺
(16)気膈:心、肺
(17)食膈不下:胃、脾
(18)食積疼痛:胃、脾
(19)癖気并小児食癖:小腸、心主
(20)児枕痛:小腸、三焦
(21)酒癖:胃、三焦
(22)腹鳴:小腸、胃
(23)血刺痛:肝、脾
(24)小児脾瀉:脾、腎
(25)瀉腹痛:大腸、胃
(26)胸中刺痛:心
(27)瘧疾心痛:心包絡
 右の件の病は公孫が悉(ことごと)く之を主る。先ず公孫を取り、後に内関を取る。

以上です。

正経の病で整理すると、

大腸
小腸
膀胱
包絡
三焦
2
5
14
6
7
5
0
1
4
4
0
2
50

と、なります
これを見ると、圧倒的に脾胃の病が多いことが分かります。脾経の絡穴であるということからも想像はつきますね。
ただ、これに捉われすぎると本質を見失うことになるので、参考程度にしてください。

今回はこんな感じで進めたいと思います。

2万ヒットありがとうございます!

こんばんは。
どうやら2万ヒットを達成したようです!
いつも来てくださる方、ありがとうございます!
1万ヒットがおそらく去年の7月ぐらいだと思うので、一年弱で1万ヒットしたということですね♪
最近は4月ぐらいから「病膏肓に入る 書き下し文」で飛んでくる人が多いようですけど、大学の授業関係でしょうか?
こんなマニアックなブログにようこそです。

これからも、相も変わらず訳のわからないことを書いていこうと思います(笑)

そういえば今度の金土日に、三重の四日市で全日本鍼灸学会の学術大会が行われますね。
四日市まで電車で3時間近くかけて参加してきます。四日市市は今まで行ったことがないので、どんなところか楽しみです。

帯脈と腰痛の関係

こんばんは。
≪奇経八脈詳解≫の帯脈の記述を見ていて、少しおもしろいと思ったことがあったので記事にしてみます。

今回は帯脈です。
帯脈は奇経八脈の一つですが、『素問』『霊枢』にはほとんど記述がありません。
『素問』では痿論篇第四十四で二回、『霊枢』では経別第十一で一回、癲狂第二十二で一回のようです。
ここでは流注すらまともに示されていません。流注の記述は『難経』からになります。

難経二十八難に曰く、帯脈は季脇より起こり、身を廻(めぐ)ること一周す。

これが基本となります。
滑伯仁の『十四経発揮』はこれに経穴を組み合わせ、

其の脈気の発する所は季脇の下一寸八分に在り。正に帯脈と名づく。其の身を囲むこと一周して帯の如くなるを以てなり。叉(ま)た足の少陽と維道で会す。此れ帯脈の発する所。凡(すべ)て四穴。

としていて、帯脈と維道の左右二穴ずつで四穴としています。

李時珍の≪奇経八脈考≫では、
帯脈は季脇の足の厥陰の章門の穴に起こり、足の少陽と同じく帯脈の穴を循(めぐ)り、身を囲むこと一周して束帯の如く然り。足の少陽と五枢、維道で会す。凡(すべ)て八穴。

としていて、章門、帯脈、五枢、維道の左右二穴ずつで八穴としています。
現在の経穴の教科書は李時珍の説を採っているようです。

また、数少ない『霊枢』の記述の内、経別篇第十一には、
足の少陰の正は、膕中(こくちゅう)に至り、別れて太陽に走りて合し、上りて腎に至り、十四椎に當(あた)り、出でて帯脈に属す。
としていて、足の少陰経別と帯脈は深く関わり合いがあることを示しています。

この『霊枢』、『難経』及び『奇経八脈考』の記述を合わせると、

帯脈は章門から起こり、側腹部は帯脈穴を通り、少腹部は五枢穴、維道穴を通り、腰部は命門穴を通る。

ということが分かります。
十四椎とは、第二腰椎のことです。(胸椎12椎+腰椎2椎の計14椎)第二腰椎には命門穴があります。
これをもっと拡張すると・・・より一層帯脈の重要性というのが分かってくると思います。

腹部にも腰部にも流注があるため、”身を廻(めぐ)ること一周す”とか”其の身を囲むこと一周して帯の如し”ということになります。

つまり腹部や腰部の症状に大変有効になるということです。
これを受けて『難経』では
帯の病為(た)るや、腹が満ち、腰が溶々として水中に坐するが如し。
としているのです。
”腹満”は肝や脾の病証としても出てきます。
”腰が溶々として水中に坐するが如し”とは、水中に入るように腰がフワフワしている状態のことを指しますが、これを腰痛と解しても大丈夫でしょう。

なので、今回の本題である腰痛の治療につながってくるのです。

私の考え方として、表裏は必ず見るようにしています。
腰に対しては腹、背中に対しては胸、後頚部に対しては前頚部、前腕前面に対しては前腕後面といった具合です。
腰痛がある場合、腹部にも問題があることも多いです。逆もまた然りです。

そのため、腰部と腹部の両方に効果が及ぶ帯脈を考えることによって、治療効果を高めたり、遠隔治療をすることも可能となってきます。
遠隔治療の場合、経穴は八脈交会穴である足臨泣が適切でしょう。
腹部の直接治療では、章門、帯脈あたりが妥当でしょうか。五枢や維道は場合によっては治療できない箇所ですし。

詳しくは書きませんが、夢分流の肝相火との関わり合いも深いと感じています。

これによって、腰痛の治療には腎のみでなく、帯脈も有効だと分かります。
そういえば、さりげなく肝経の是動病にも腰痛が含まれているんです。肝の表裏である胆が、帯脈とも深い関わりがあるのも興味ぶかいですね。

今回でおそらく『奇経八脈詳解』のおもしろいとおもったこと集は終わりにしようと思います。
だいぶ奇経に関しても知識が深まってきたので、あらためて各経脈ごとにまとめていこうとも思っています。
プロフィール

kouitsu

Author:kouitsu
新米鍼灸師です。
元々違う分野を勉強していましたが、ある時身体の調子をくずしてしまい、その過程で東洋医学に興味を持ちました。

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